私も、ボクシング🥊を始めて、8年目を迎えようとしている。
私の場合、あくまで本職は競技空手🥋であり、空手のためのボクシングである部分が強いです。

世界の競技空手は、ボクシングやテコンドーの技術がたくさん取り入れられている。
今回、改めて、どういったボクシング技術が空手に活かせるか?を検証してみました。結果、こんな技術が活用できると思います。

・引手を取らずに打つ技術
・ハンドスピード(手首のスナップ)
・二軸で回転させる逆突き
・ダッキング
・前拳の牽制(牽制のジャブ)


まず最初の引手を取らずに打つ技術は、空手の基本から外れるのだが、ほんと、役に立つと思う。
実際、前拳を動かさずに、逆上が打てるようになる。反応されにくい。

ボクシングは、基本、ガードしながらパンチを打つ。
初心者だと、ガードしていて引手が取れないから、腰が入らない。
日本の空手経験者だと、どうしても引手を取ってしまう。まぁ、海外の空手選手は、引手を取らないで突ける選手が多い。それは、ボクシングの技術が上手く取り入れられているからだと思う。

ボクシングの場合、右手でパーリングしながら、同時に左ジャブ(左ストレート)を打つケースが多い。右のガードは絶対に下げてはいけないので、必然的に、引手を取らずに腰を入れる動きになってくる。ヨーロッパ選手に多い動き。
私も、ボクシングのお陰で、すっかり、引手を取らなくても、しっかりと腰を入れて突けるようになった!

この技術をマスタする場合、ボクシングのストレートと体の使い方が同じである、二軸で回転させる逆突きと合わせて練習すると習得されやすいだろう。

ポイントは、腰の動きを独立させることだと思う。

次に、ハンドスピードですが・・・
ボクシングも空手も、トップ選手は手首のスナップも使ってジャブ/刻み突きを打つ。
ボクシングのように手しか使わないと、自然にスナップが使えるようになり、ハンドスピードも上がる。

ちなみに、空手の場合、横裏拳の変化で、スナップを教えています。
スナップの入った横裏拳に、手首の回転を加え、正拳に変えた突きにします。

二軸での逆突きは、引手のことと一緒に、この記事で詳しく説明してるので、こちらを参考にしてもらえればと思います。


腰の入れ方の感覚は、一軸で突くより、圧倒的に二軸で突いた方が得られやすい。

最近は、逆上を二軸で突く選手も増えてきた。
その際、内股の締めがポイント。内股を擦るように腰を入れる必要があります。

ダッキングに関しては、説明するまでもない。
ただし、私は、嫌いだ。
私は、あまりダッキングを利用しない。

前拳での牽制は、ジャブの牽制として、ボクシングで多用される。牽制するだけでなく、距離感を測ったり、フェイントに用いたり、いろいろの使い道がある。

ボクシングは、ジャブ(牽制)・ワンツーが基本攻撃パターンに入ってきますし、ジャブで相手の一発目を潰してからストレートや前拳のボディストレートを当てに行く使い方をします。

まぁ、空手でも、上中のワンツーで、一発目を刻み突きで相手の前拳を突いてから、ツーの深い中段逆突きに入る選手も多い。
ヨーロッパ式だと、ワンで開きながら刻み突きを突いて入り込みます。

一方、やっぱりボクシングと空手では、大きく異なる部分が多いです。
そこを理解しつつ、空手に活かしていければと思います。