昨日、久しぶりに仲の良い原料メーカーの営業マンと打ち合わせでした。
今回は、そこでの話題から記事を書いてみました。

以前にも、グルコサミン塩酸塩の有効性が否定されたという記事を紹介しました。
そして、個人的な意見として、何らかの有効性はあるとコメントしました。その理由についても、説明です。

まず、最近、グルコサミン塩酸塩の有効性が疑問視され、機能性表示食品でも取り下げ(届出の撤回)が相次いでいます。
まぁ、サントリーのグルコサミンについては、SRではなく最終商品として有効性が確認されているので、取り下げらえれていないですが・・・。こういった部分からも、企業のリスクマネージメントの部分で学ぶべき点があります。

一方、プロテインケミカルさんは、先月18日、論文を4報追加してエビデンスを補強し、新たなレビューで変更届を行われています。

実は、追加された論文の1つが私の論文。
文献5として利用されています。

私の論文では、主の被験食品は鮭鼻軟骨抽出物でしたが、プラセボ以外の対照食品にグルコサミン塩酸塩を用いていました。
論文では、主の鮭鼻軟骨抽出物の有効性ばかりが主張されていましたが、実は、グルコサミン塩酸塩でも(プラセボとの群間で)有意差が示されていたのです。しかも、変化量や変化率に補正せずに、生のスコアで。
ずっと活用されれば良いのになぁと思っておりました。

プロケミさんが私の論文を利用していただいたことを知った時は、正直、嬉しかったです。
この論文は、鮭鼻軟骨抽出物がメインの論文ですが、今後も、上手く活用されていかれればなぁと思っております。

このグルコサミン問題、ぶっちゃけ、最終的にどのような落としどころで決着が付くかは予想ができません。
こういった素材は、有効性が出る場合もあれば、出ない場合もあるものです。実際、薬もそうなんですが、100%効くというものもありませんし、効き過ぎると医薬品に該当し、健康食品では売れなくなるというものです。微妙なポジション・・・。

ちなみに、私の論文については、片足づつを両足のどちらかの条件にしたり、変化量や変化率でも再解析も行っています。より良い結果が出ています。
再解析の結果を再投稿する可能性もあります。
そのための時間が私に無い・・・ってな感じです。
最大限、頑張ろうと思います!