支持し続けられる健康食品を目指して!栗山雄司 博士コンサル

長く生き残る商品を生み出すことにひたすら情熱を傾ける博士コンサルトのブログ。販売重視の健康食品OEM製造や原料供給を行っております。レスベラトロール、ジオスゲニン、プラセンタ、アミノ酸、プロテオグリカン&非変性Ⅱ型コラーゲンの商品開発が得意。市場動向や注目原料などを紹介。騙されない健康食品の選び方や格闘オヤジ日記、新宿ランチ紹介も。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーター&博士コンサルとして、勝ち残る商品を生み出すことに情熱を傾けています!商品開発から、お客様の成功を導きます!
持論:販売の成功は商品開発の段階で8割決まる!です。
初めての方へも丁寧かつ細やかなサポートが我社の自慢です!弊社の8割以上のお客様は、 弊社独自の育成メソッドで健康食品の商品化未経験からスタートされています。同時に、クロスセルやアップセル向けと、販売戦略に一歩踏み込んだ提案も行っております。通販に限らず医療機関向けの商品開発も多くの実績があり得意です。

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機能性表示制度

機能性表示食品の裏側:治験トラブルと論文作成

近年、顧客からヒト臨床試験を実施したけど結果が出なくて困ったという話や論文化が上手く進まないという話などを耳にします。

まず、結果が出ないという問題は、プロトコールの作成段階で何らかの問題がある可能性が高いです。
基本、プロトコールを作成する前に、文献検索を行って得られた報告例から「どういった条件であれば結果が示されるか」の評価が不可欠です。
そこで注意が必要なのは、機能性表示食品の試験は、健常人である必要があるので、疾患者より明確に有意差が示される可能性が低いという点です。そこに落とし穴があります。

周辺情報を持っていない会社がプロトコールを組んでも、良い結果が出るはずがありません。
治験会社に任せきりにして、責任問題について、治験会社とトラブっている会社さんもあるようですが、治験会社との契約書では、責任が問えないようになっているはずです。
注意が必要です。

どうしても結果を出したいのであれば、多少コストアップしても予備試験を行ったり、1度でなく2度の試験で求める結果を出す治験プログラム(例:1回目は多めの摂取量で実施、2回目で微調整を行いながら目的とする摂取量で実施)が必要だったりもします。

次に、起こっている問題。
それは、論文作成です。

年々、医学系和文論文の査読レベルが上がっています。この機能性表示食品の制度を意識してのことでしょう。
経験上、ある程度、医療統計解析の知識がある人間が著者の中にいた方が良いです。

そういった変化に伴い、過去にも少々紹介いたしましまが、いろいろなトラブルが生じているようです。

過去の記事 怒り心頭 そもそも治験会社が論文作成代行するのが間違っている

論文の査読が通らない
なかなか論文化されない

作成の過程でミスが見つかった

査読が通らないのは、最初からのプロトコールもしくは解析に問題がある可能性があります。また、どんな図表を用いて、どんな構成・どんな結論付けを行うかによって、論文の質も変化しますので、>誰が論文を取りまとめるかが最も重要だったりもします。
著者に博士を持った人がいれば、なかなか起こりにくい事情であり、治験会社の修士卒の若者がまとめると起こってしまうでしょう。荷が重く、かわいそう。

まぁ、安い価格で論文作成を依頼すると、起こって当然。
査読が通らなくても、治験会社はそこまで責任取らないと思うし、想定されるトラブルです。
そもそも、周辺論文も保有していないでしょうから、どうやって背景をまとめるかも不思議です。

論文化に時間がかかるというのは、ケースバイケース。かかっている時間次第。
論文作成には、時間がかかります。良い内容に仕上げようとする程、時間がかかるものです。
その大変さは、書いたことのある人間しか理解できないでしょう。

私は、会社の未来のために頑張るけど、お金をもらっても、絶対に引き受けたくない!
私の時間当たりのコストから換算すると、とんでもない金額になってしまう。正直、合わない!
私の場合、パンパンな通常業務の空き時間で仕上げなければならないため、数ヶ月間、自宅での仕事が深夜に及んでしまいます。自分を削る必要が出て来るので、体調も崩し易い。

ちなみに、赤ワインの論文の時は、集中している時に遮られたくないので、何度も何度も喫茶店に逃げて論文作成や修正を行いました。

だからと言って、論文を作成できる人材が揃っている会社ばかりではなく、いても1人、2人。中小企業なんて、いないケースの方が多いでしょう。できる人間が頑張るしかない現状があります。
できる人は、周りにも大変さを理解してもらえず、かなり孤独だと思います。

作成の過程で、ミスが見つかることがあります。あってはいけないとこだけど、人が解析を行っているので、起こる可能性はゼロではないです。
ミスの度合い次第ですが、書き直しという最悪なケースもありえます。
まぁ、起こるのは、ビジネスモデルの何処かに問題があるのでしょう・・・。

そういった背景もあり、論文作成の受託料金って設定しにくいです。
誰がまとめるかでも、価格は変わってきますしね・・・。

是非、そういった事もご理解いただいた上で、論文化に着手していただければと思います。

健康食品って?役割や付き合い方を理解する。

ここ最近、健康食品は、マスコミに過度に叩かれつつも、悪い売り方で儲ける会社も存在し続ける状況があります。

一方、また、悪い売り方をしているのは、ほんの一部の会社だけであり、多くの健康食品の販売会社さんは、法に則って真面目に販売されています!
上場会社さんや製薬会社さんも、商品を販売されていることは、言うまでもありません。

今回のマスコミが叩く理由は、いろいろあるのでしょう。
健康食品を良く思わない会社さんもあるでしょうから・・・。

効果の有無の議論がなされていますが、基本、健康食品は、薬ではありません。当然、個人差もあります。
そこは、きちんとした認識が必要です。
副作用がない分、効果も薄くて当たり前、また、疾患の治癒を目的としておらず、疾患の予防や栄養補給が主な役割です。即効的な効果も期待し過ぎてはいけません!

ぶっちゃけ、サプリを飲んだかでバストのカップ数がAからCに上がるなんて、簡単に信じる方も悪いと言っちゃ悪い。簡単に大きくなるはずないし、大きくなったらなったで、その弊害も生じる可能性が高いです。
最近は、やり方が巧妙になり、以下のようなサイトを経由して販売サイトに飛ばします。
貧乳女子ょ…立ち上がれっ!!私のAAAカップが…たった10日でCカップに♪94%が2カップ以上のバストアップを成功させた〇〇〇がスゴすぎる♡

でも、きちんとしたエビデンスがあり、薬とは違った用い方で、より健康な状態を保てるような素材や成分も存在します。私は、アミノ酸信者ですが、決して効かないとは思わないです。
今、一部のマスコミが健康食品を叩いていますが、ネガティブデータばかりを紹介してポジティブデータは全く紹介しないのは、少々偏りがあるなぁと感じてもいます。ポジティブデータに限らずネガティブデータもあるというのは、医薬品も同じだともいます。

それなりの確信があるからこそ、日本の政府も、超高齢化社会に向けて、健康寿命を延伸して増大する医療費を抑えたり、国民がより健康であり続けるため、新たな制度として、特定保健用食品に続いて機能性表示食品制度を導入した訳です。
また、実は、2012年、クリニックなどで医師が選んだ健康食品を販売することも、付随業務として、きちんと認めています。
それなりに健康食品という存在は、国からも認めら始めているのです。

まぁ、そういったことが気に入らない会社さんもいらっしゃって当然です。国民が不健康でないと儲からない業態/産業も存在します。

しかし、叩かれている通り、健康食品の悪い売り方をしていて、我々業界の人間としても、根絶したい会社は、たくさんあります。そして、そういった会社ほど隠れて表に出てこないため、なかなか処罰されない。
確かに、悩ましい現状もあります。

でも、今回の叩かれ方は、叩くべき点と叩くべきではない点が混在しており、本質が少々ズレています。正直、歪んでいます。

例えば、医薬品でも存在するビタミンやミネラルまで叩いたり、随分と古い事件まで例に挙げています。多くの健康食品販売会社が(バストアップサプリで指導を受けた)ミーロードさんと同じような取り扱いをしていますが、それも少々心外です。
紹介されているトリプトファン事件なんて、医薬品も取り扱ったり製造の下請けしている日本の上場会社の話ですが、1989年と今では、管理基準も全く異なり、こんな事件は、再び起こるとは考え難いです。

きちんと、叩くべき点は、消費者を騙すゴミ商品に限定していくべきだと思います。

日本の消費者は、広告や販売会社からの情報に騙されやすい。そんな問題点があります。
サプリメント先進国であるアメリカなどとは、大きく異なる点。
詳しくは「日本で消費者が健康食品に騙され易い訳」をご一読いただければわかるのですが、もう少し、悪い健康食品に騙されない対策というのを講じられるべきだと思います。

例えば、商品に限らず、インターネットを中心とした広告クリエイティブに対して、素材の配合量や成分量の表示を強化するだけでも、騙される人たちは減ります。
まず最初に、強調表記している素材や成分の量がわからないのに騙されて購入してしまう現状を減らしていくべきだと思います。例えば、優良誤認の事例に配合/成分量の明瞭な表記がない素材/成分の強調表記を加えるだけでも変わって来るでしょう。アメリカのように教育法に定めなくても、いろいろな方法があるかと思います。
こういった意見が国にも伝わるよう、私も、微力ながら声を上げ続けようと思っています。

消費者の皆様も、健康食品に対して、こういった問題点もあることを認識していただいた上で、下手に疑うことなく、騙されないで商品を選んでもらえればと考えております。

目的効果カテゴリー別:売れ筋原料に機能性表示情報を追加

この度は、目的効果カテゴリー別:売れ筋原料のページに機能性表示の情報を追加いたしました。

目的効果カテゴリー別:売れ筋原料
http://a2-pro.com/suppliers


可能性がある素材について(機)と示しました。

ただし、この機能性表示情報は、あくまで、可能性がある原料です。何らかの制限がある場合もございます。
難消化性デキストリンなどでの表示は、別途SRのデータが必要となります。また、すべての原料に機能性表示の可能性がある訳ではありません。
その点は、ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

何れにしても、機能性表示の情報があると、原料の選定も行いやすいはずです。今後は、配合目安量などの情報も充実させていくつもりでおります。
是非、上手くご活用いただければ幸いです。

なお、機能性表示食品のOEM供給に関しては、供給ロットも大きく設定されており、分析費用や申請代なども別途ご請求させていただいております。
どうしても、かなりの労力も要します。
その点は、ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

大手企業に独占されつつあるスムージー市場

ここ1年、スムージー市場も、大きく変化しました。
一言で言うと、大手さんに締め出された感があります。

まず、ドラックストアなどの量販店では、アサヒフードアンドヘルスケアさんの商品が幅を利かせ始め、大手さんの商品が棚を独占しつつあります。コストでは敵わんです・・・。



さらに、コンビニでは、カゴメさんやコカ・コーラさんが美味しい紙パック・チュアパックの商品を展開し始めました。作る手間もなく、とにかく美味しい。

カゴメ 野菜生活100 Smoothie グリーンスムージーMix


通販では、機能性表示食品の差別化で、ファンケルさんが攻め始めました。

ファンケル
グリーンケールスムージー【機能性表示食品】


こんなの出されると、中小企業はたまらんです・・・。この商品は、ドラック展開もするのかな?という点も気になるところです。

中小企業が市場を育て、成熟し始めると、大手企業が独占し始める。商品ライフサイクルが成熟すると起こることです。
スムージーの市場も、完全に成熟してきた証拠です。
余程すごい差別化を付けれない限り、中小企業は手を出すべきではない市場になってきているようです。

中小企業は、新しい切り口で、次なる商品を創造しなければならないのでしょう。
また、その商品は、大手さんに真似されにく原料戦略や仕組みがあると良いのですが、なかなかハードルも高いです。
それでも、創造していくしかないんだな!

機能性表示戦略を含めた中小企業のための商品開発戦略

7期目ともなると、リピート受注の積み重ねが増えてきます。
まず、毎日のように来る注文書。特に月初には、多くの原料が出荷されます。

これも、ハイクオリティ認証やヒト臨床試験、特許戦略などをコツコツと積み重ねてきた成果だろうなぁと思っています。

一方、弊社の事業としては、年々、大手企業さん向けの要素が増えてきています。受託加工会社さんとの取引についても、中小クラスより大クラスの会社さんとの取引量が増えております。
それは、良くも悪くも、弊社が大手さん寄りになってきている証拠だと思います。
先月末、総括をしていて、はっと気づかされることがありました。

悩ましいのは、この傾向は原料事業では良いのかもしれないですが、OEM事業では好ましくないという点です。前期は、OEMの新規案件が前々期より少なかったのは、そういったことが私にブログ記事に表れていたのでは?と反省したりもしています。
機能性表示食品の話題になると、必然的に大手さん寄りになってしまします。中小企業からすると、面白くない。
でも、ここ最近、中小企業も、機能性表示食品への対応を段階的に進めていける商品開発を行っていかなければならないと考えが変わり始めています。

昨年は、中小企業にとって、機能性表示食品はまだ早いと思っていましたが、ここ最近の広告規制強化の流れを見ていると、この段階で手を打たないと!と思い始めました。そうしなければ、健康食品業界が大手さんだけの市場になりかねないです。

だからと言って、最初の段階から機能性表示食品にしていくのは、得策ではないと考えています。
まずは、機能性表示食品への対応できる可能性を秘めつつ、勝ち残るであろう商品設計で攻めるべきです。詳細は企業秘密。そして、きちんと収益モデルができた時点で、機能性表示食品の申請を行っていくべきだろうと考えています。そのステップだと、販売実績が食経験として安全性データにも活用できますし、最初から無駄な投資を行う必要がありません。
中小企業は中小企業なりの正しい進め方がある。

極論言うと、大手でも中小企業でも、単に機能性表示食品にすれば売れるというものではありません!
実際、機能性表示食品にできても、売れないだろう思う原料や機能性関与成分も多々あります。
当然、原料によって商品を作るコストも異なってくるので、小難しくなるけど、原料や成分によって販路適正もあります。

あと、中小企業の商品開発戦略において、もう1つ言えること。
それは、機能性表示食品を見越さなくても、必ずしも良い商品群があるということ。これは、原料が大事になってきます。
それは、水面下、弊社が進めている原料戦略に大きく関係してきます。

今期は、そういったことも加味して、OEM事業を進めていかなければならないと考えています。
今期も、たくさんの商品を生み出すぞ!!

怒り心頭 そもそも治験会社が論文作成代行するのが間違っている

治験会社のデータ解析のミスで完成していた論文を半分以上書き直すことになった。
何十時間のロスというだけでなく、これまでに関わった人に対して非常に申し訳ない・・・。
今、ランチも食べないで気合で直しています。
でも、泣きそう・・・。
ようやく、メインの表の修正が終わった。

今日もお詫びの電話があった。
でも、許せない。
責任の取り方の提案が「我々が代行して書き直す」というものでした。
簡単に言いおった。
めちゃめちゃ怒りました。

そもそも、治験会社が論文作成代行(有知識者にお願いするのではなく社員がゴーストライティング)すること自身が間違っている。だから、私は、苦労してでも、自分で書く!
(どうせ、どんな人間がゴーストライティングしているかも知らされないで文面が届くだけだろうから・・・。)
周辺論文の結果や研究の歴史を理解していないと、背景を理解した上できちんとした論文が作成できるはずがない。学術学会で頑張っている諸先生方を完全に愚弄している。
機能性表示制度にこういった歪みも生じてきているのだろう。実際、新規性も何もない論文は投稿されるし、学術学会からすると、非常に迷惑な話。

書きたいことは山程あるけど、このトラブルのお陰で寝れない日々が続きそうなくらい追われているので、この程度で・・・。

マネージメント力を問われる機能性原料事業

一昨年から、機能性表示食品の制度が始まり、原料メーカーとしては、その対応の有無(ならびにその実績)によって評価されるようになってきています。
制度に対する基本方針や対応をきちんと示さなければ、評価が下がり、今まで通りに原料を採用してもらえなくなってきています。大手の販売会社さんや受託加工会社さんほど、評価される傾向が強いです。

原料に対する投資として、研究開発費を投じていく姿勢が求められているのです。

反復投与毒性試験などの安全性試験は、最低限のハードルとなっており、求められるものも年々高くなってきています。

機能性評価試験は、機能性表示食品の制度の基準を満たしているものが求められ、場合によっては複数回の試験を実施する必要性も出てきています。

その他、機能性関与成分の定量分析手法の確立なども、機能性評価のヒト臨床試験の前に求められます。

正直、お金がかかります。

でも、ここで投資できるかで、機能性原料を取り扱う原料メーカーは、今後5年の勝ち負けが分かれてくるでしょう。
機能性という付加価値の原料を販売していくか、過剰な在庫を持ちつつ価格だけの原料を販売していくかにも分かれてくるでしょう。

同時に、OEM会社/受託加工会社は、実績のある機能性素材のSR情報をどれだけ保有しているかでも、徐々に差が出てくると考えています。

未だ消費者を騙すゴミ商品で儲かってしまう事例があるので、なかなか方向転換できないでいる会社さんも多そうですが・・・
本来、今までもお金をかけてこなければならなかった部分でもあります。業界が急に正常化することで戸惑いもあるかもしれませんが、市場の変化と今後の流れを見据えて、投資を行っていかなければならない時期に差し掛かったと思います。

だからといって、無駄にお金を投じても、結果が伴うとは必ずしも言えません。
試験を行って結果がでるであろう判断(調査力)や的確なプロトコール作り(試験条件や検査項目など)、論文作成能力など、様々な多岐にわたるマネージメント力が求められると思います。
我々も、こういったマネージメント力をコツコツと養っていければと思います。

コラーゲンペプチドはコラーゲン分解物

世の中の健康食品の中で、コラーゲンと呼ばれているものは、実は・・・ほとんどがコラーゲンではないです。(厳密には・・・の話です♪)
コラーゲンとは、3重らせん構造を有した高分子体です。30~40万Daの分子量です。

そして、このコラーゲンが凝集したもの、それがゼラチンです。
コラーゲンやゼラチンを酵素などで分解したものが、いわゆる巷でコラーゲンと呼ばれているコラーゲンペプチドです。
厳密には、コラーゲン分解物であり、コラーゲンではありません。

あと、コラーゲンの段階から分解するか、ゼラチンから分解するかでは、コラーゲンペプチドの質も変わってくるのだと思います。

一般的に、コラーゲンは、ヒドロキシプロリンという主要成分のアミノ酸の定量を行うことで、量を測定しています。構造は関係なく、コラーゲンも、ゼラチンも、コラーゲンペプチドも、同様に分析されてきます。

プロテオグリカンの場合、プロテオグリカン分解物は、コンドロイチン硫酸と呼ばれます。
ちゃんと、分けて表現されています。
まぁ、悪い奴は、コンドロイチンをプロテオグリカンと表示していますが・・・。

同様に、ゼラチンをコラーゲンとして販売している悪い会社もあります。
一番多いのは、外食産業。
コラーゲン鍋の多くは、ゼラチンを使用しています。
ゼラチンも、胃酸で分解されれば、コラーゲンペプチドになるんだと思いますが、少々乱暴です。

そして、今、水面下、コラーゲンの機能性表示で問題になっているのは、このコラーゲンの構造組成や定量方法です。
コラーゲンは、構造によって、機能性も左右されます。
でも、先述のヒドロキシプロリンによる定量方法では、構造関係なく、同じように定量されてきます。
そりゃぁ、問題になりますわね・・・。
同じコラーゲンペプチドでも、分子量の分布が異なります。2000前後のものもあれば、5000前後のものもあります。

一方、この構造もわかる定量分析は、非常に難しいです。
我々も、非常に苦労しています。
例えば、厳密なコラーゲン、高分子の非変性コラーゲンは、Elisa法で分析を実施する必要があります。HLPC法では分析できず、とにかく難しい。

そして、この非変性コラーゲンの分析がさらに大変な理由。

加水分解しやすい:水がある条件で、40度以上で分解
※乾燥状態では安定
・水に溶かして分析する必要があるのに水に溶けにくい

ちなみに、鶏コラーゲンの場合、4℃の水温条件で4週間かけて溶解。
そして、最近、判明したこと。エラスチンの存在により溶けにくくなっており、酵素分解しながらの溶解する必要があるということ。
たまらんです・・・。
それでも、我々は頑張り続けます!

健常人でのヒト臨床試験と機能性表示食品の費用対効果

機能性表示食品への対応を行いつつ、思うことが多々あります。
特に、ヒト臨床試験の「健常人」という制約は、ぶっちゃけ、制度自身を陳腐化させたように思えます。

そもそも
基本、機能性表示食品を利用しようとする人は、健常人なんだろうか?
また、本当に機能性表示食品が必要な人は、健常人なんでしょうか?
梱包的な大きな矛盾です。
それは、製薬業界の関係やトクホの存在を考えると、どうにもならん事なんでしょうね。

私のように、ヒト臨床試験のプロトコール作成に関与しつつ、論文まで書いていると、必然的にそう思ってしまうと思います。
学術学会からすると、利益相反前提の論文にもなりますし、査読者さんも健常人で試験をこなう意味も理解できないと思います。論文では、最低限、健常人で行う意味をきちんと説明する必要があります。

お陰で、機能性が高く良い素材まで、機能性表示食品として利用できなくなっています。そのため、同じような素材ばかりで申請が行われているのです。
この健常人の制約がなければ、もう少し、多様性が出てきたと思います。
まぁ、優れた海外機能性食品が入ってこないようにするためなのかなぁ?とも、ついつい裏を読んでしまいます・・・。

さて、次に進み、機能性表示食品は、本当に売れるのか?売れているのか?

答えは「売れている商品も、かなり限定されている」であり、誰もがどんな商品でも売れるという状況ではないようです。
ドラックのPOSデータなどを見ると、一目瞭然です。

そんな状況もあり、これだけ申請受理されながらも、商品化されている商品が非常に少ないのでしょう。
商品化維持の管理コスト(ロット毎の機能性関与成分の分析費用など)や費用対効果(高原価な分の広告費用対効果への影響)を考えると、必然的にそうなると思います。まぁ、同じような商品ばかりで、差別化戦略も行いにくいですからね・・・。

この制度で勝負できるのは、ぶっちゃけ、飲料メーカーのドリンクなど、地上波で広告が打てるマス型商品に限定されるのでは?と考えてしまいます。
さて、中小企業は、どう勝負していけば良いのでしょうか・・・。

機能性表示食品に手を出すべきか、悩ましいところです。
私の持論/個人的見解ですが、ここ数年は、通販なら最低5万件(理想は10万件)の顧客リストもしくは最低5000件の定期顧客(理想は1万件)を獲得してからでないと手を出さない方が良いというものです。
もしくは、マーケティング費用とは別に2000万円くらいの開発費用を投じれるくらい余裕のある会社さんでしょうね・・・。

実際、マーケティング戦略を考えると、機能性表示食品にする必要がある商品は、顧客を集める窓口商品に限定されるでしょう。現段階において、薬事規制などが甘いクロスセルやアップセルには不要です。
頭の良い販売会社さんは、機能性表示食品で集客して、インバウンドの段階で機能性表示食品以外の商品へアップセル(スイッチセル)してしまうでしょう。アップセル品が窓口商品の機能性表示食品より商品力が高く低原価(→管理コストを含めた原価)れば、スイッチさせるのはLTV向上にもつながりますので、常套手段であり賢いマーケティング手法であると言えるでしょう。

中には、機能性表示食品に手を出すまでに、クロスセル・アップセル周りを重点的に攻めて、スキームを強化しつつ、開発費用もねん出しようとしている通販会社さんもいらっしゃいます。
そういった会社さんは、今、ちょうど、踏ん張り時なんでしょうね。

弊社も、原料レベルで機能性表示食品の対応を進めておりますが、どのタイミングが正解であるかまではわからないです。
今は、マストな段階ではないです。
ただし、後々は、マストとなり避けれないようになっていくと思います。

そういった状況を意識しつつ、マーケティング戦略ならびに商品戦略を進めていただければと思います。

機能性表示食品に適した素材と機能性関与成分

今週は、マーケティングよりな記事ばかりでなく、たまには、機能性表示食品の話題。

機能性表示食品を申請や対応準備するにあたり、まず検討すべきは、機能性関与成分の選定になると思います。

多く存在する機能性素材との中には、機能性関与成分を特定しきれないものも多く存在します。
ぱっと考えるだけで、プラセンタやローヤルゼリー、プロポリスなど、多数あると思います。
ちょうど、業界でも、それが問題になっています。

また、健常人で有意差を出すのが非常に難しい素材というものも存在します。
ノコギリヤシやかぼちゃ種子などの尿もれ、蜂の子の難聴、非変性2型コラーゲンのリュウマチなど、健常人で検証するのは非常に難しいです。
現在、関節炎に対しても、ヒト臨床試験で痛みという表現が使いにくいなど、さらに状況が厳しくなっています。
こういった素材は、イチョウ葉エキスなどの認知機能の事例などを活用しつつ、上手く申請していくべきなんでしょうね。

さらに、適正な分析方法という面で、難しい素材も存在します。
コラーゲンを含めたペプチドの系の素材やコンドロイチンやヒアルロン酸などの多糖類。例えば、コラーゲンは、ヒドロキシプロリンとしての定量では認められないし、コンドロイチンもカルバゾール硫酸法ではダメです。
弊社の方でも、プロテオグリカンの定量分析には、かなり苦労しました。

まぁ、重合度が指定されたポリフェノールも難しいといえば難しいです。HPLCで分析できる何か1つのポリフェノールを機能性関与成分とし、総ポリフェノールなどの定量値が曖昧だけど機能性や品質の安定性に重要な成分を指標成分として取り扱って行く必要があると思います。
某ポリフェノール素材において、EGCGというHPLCで定量しやす成分を主な機能性関与成分とし、総ポリフェノールも規格している点も、非常に参考になります。

最後にまとめると、機能性関与成分は、できればHPLCで分析できる成分であれば無難です。また、現実的なコストの摂取量目安量において、健常人のヒト臨床試験で結果が示せる素材でなければならないです。

いろいろなお客様に対応していると、結構簡単にプラセンタで機能性表示食品を作りたいなどという要望をサラッと要求されることも少なくなりません。
是非、本記事をできるできないの説明や評価にご活用いただければと思います。
まあ、明日は、機能性表示食品にする必要性についても述べてみますので、参考にしていただければ幸いです。

機能性表示食品制度導入による(テレビ)広告規制と市場の変化

ここ最近、医薬品(第三類)通販のテレビコマーシャルを見かけませんか?
また、機能性表示食品の通販商品も、地上波のテレビコマーシャルで徐々に見かけるようになってきていませんか?

通販のコマーシャルと言えば、インフォマーシャルと呼ばれる、60秒、90秒、120秒、180秒、4分、5分、29分といった尺(長さ)の商品の情報を詳しく紹介していくタイプのものでした。
主に、価格の安いCSやBSといった衛星放送の枠で放映されていました。
(1枠の価格は、ビックリするくらい安い。だから、広告費用対効果も合う。)

近年、通販コマーシャルにも変化が起こっています。
長尺のものから短尺に、衛星から地上波へ、説明型からインパクト型へと変化しつつあります。特に、機能性表示食品制度が導入された後、その傾向は加速しています。
理由としては、広告考査も厳しくなりつつあり、媒体適正も変化しているからだと考えています。

なお、電波媒体は、紙媒体より広告費用対効果が良いので、衛星放送の長尺のインフォマーシャルが減っている訳ではないです。トータルでは増えているはず。
なので、電波系の広告代理店さんの景気は、正直、悪くないはずです。
むしろ、地上波の部分が伸びているため、売上好調なのではないでしょうか?

さて、話を戻し、媒体適正の変化について。
変化の理由は、シンプル。
広告考査が厳しくなって、今まで存在していたグレーゾーンの表現の幅が狭まり、機能性表示食品のような新たな表現の幅が広がったためです。必然的に、グレーゾーンのコマーシャルも減るので、短尺でもシンプルに機能性を謳える商材の広告費用対効果が高まります。それは、主に地上波で起こっている事象です。
さて、今後、地上波以外でも、このような変化が起こってくるのかな・・・?

持論、今後、窓口商品は機能性表示食品に集約され、勝ち組は上手にクロスセルやアップセルで儲けていく時代なると思います。

今、広告をよく知りつつ、こういった変化を感じ取って攻める会社さんが地上波で医薬品や機能性表示食品の短尺コマーシャルを打っているのだと考えています。
そもそも、医薬品のように効果がシンプルに謳える商材は、地上波の短尺に向いていますからね。

加えて、各商品の成熟度も上がり切っているので、効果を暗示しなくても、成分名だけで商品の機能性を伝えれるようになりつつあります。
売れ筋のプラセンタ、グルコサミン、コラーゲンなんて、こだわりの説明は必要でも、概要の説明は必要ないでしょう。

市場は、全体的に通販(ダイレクト)広告もマス広告に近づきつつあるのかもしれません。健康食品通販が成熟してきた証拠でもあると思います。
同時に、こういった変化が、通販企業の勝ち負けを生んでいます。EC以外、勝つためには体力(;資金力)も必要になってくるので、中小企業は通販には参入しにくくなってきているのでしょう。

弊社というか私は、ここ最近、医療機関でのサプリメント事業参入の他、通販の窓口商品よりクロスセルやアップセルに力を入れています。それは、こういった市場の変化を加味してでのことです。
もちろん、原料事業では、機能性表示食品への対応も。
いずれしにても、よく市場を見極めながら、今後も、生き残るための良い商品開発を行っていければと思います。

市場適正化のための健康増進法の強化

ここ最近、思うこと。
機能性表示制度の以前に、市場適正化のための施策を優先して行うべきことがあったのでは?という疑問です。

なんだかんだで、ゴミのような商品を作ろうとされる会社さんは、少なくありません。
弊社は、販売重視で売れる商品を作ることをテーマに掲げたため、そういった会社さんが良く問い合わせてこられました。そのため、ブログの中で消費者を騙すことはしない旨を強調したり、テーマを売れるから勝ち残るに変更しました。ピークは越えましたが、未だにゴミ商品の製造の依頼が届きます。
そういった会社さんとは、ある決まりきったやり取りがあります。それが以下のようなやり取りです。

やり取りの一例:
顧客:商品を作りたいんですが、とにかく、安くて良いんです。
弊社:どんな商品をお作りになりたいのですか? 配合した成分によって、コストも大きく変わってきます。
顧客:精力系で、効きそうな成分がたくさん入っている商品。コスト重視で、ほんのちょっと入ってれば良いので、200円以下で300個くらいから作れると助かるなぁ。
弊社:どのように売られるのですか? また、どれくらいでの販売価格を想定されていますか?
顧客:ネットで、6000円くらい。

ここ半年、こういった案件は、基本、お断りの方向性で対応しております。理由は、今後の規制強化の流れにマッチしておらず、絶対に生き残る商品になりえないからです。
もう少し具体的言うと、短命商品、8割以上の確率で初回の発注だけで終わってしまう商品だからです。上記の例のような販売者さんは、消費者を騙して終わり、リピートを追わない1発売り切りの販売モデルしか考えられていません。弊社は、リピート受注が受けれるような商品提案を行ってなんぼと考えているので、こういった案件は望んでいません。
私がこういった記事を書くと、業界の方々の中でも気心が知れた方は「お客さん、来なくなりませんか?」と心配されますが「むしろ、こういったお客様さんを集めるつもりがないので。」と回答しております。

一旦、話は戻し、行政は機能性表示制度の前に何を行うべきだたのか?
私の持論ですが、
記事の表題の通り、健康増進法(ビタミン・ミネラル以外の強調表記に対する優良誤認規制)の強化です。

現在、原材料表示に素材名/成分名が載っていたり、実際に含まれていることが嘘でなければ、LPやチラシに強調表記しても優良誤認として取り締まられるケースが非常に少ないです。
だから、数のクリエイティブというものが増えてきます。
成分は、例えば1mg(0.01%)が入っていても、あたかも多く含まれているかのように表現されます。消費者は、簡単に騙されます。
行政には、まず、こういったゴミのような商品を排除してもらいたい。そのため、ビタミン・ミネラル以外の強調表記に対しる優良誤認の指針を明確化かつ厳格化してもらいたい。それは、Q&Aの部分で示してもらうだけでも良いと思います。

パッケージに関しては、富山県のように一部の都道府県では、認められていません。富山県などでは、ビタミン・ミネラルに限らず、強調表示として認められる素材名/成分名が存在する場合、外枠に配合量/含有量を表示させるような指導を行っています。

LPを含めた広告表現を行う場合、私は、どこかに原材料表記、栄養成分表記、機能性関与成分となりえる主たる成分量表記があるべきだと考えています。最低限、強調表記する内容の成分配合量(含有量)を表記すべきだと思います。
例えば、ケンコーコムさんの表記などは、比較的参考になる表示です。これくらいの情報が開示されるべきだと思います。そうしないと、市場の適正化にもつながりませんし、消費者にとって良い市場に発展していかないと思います。
まぁ、これでも甘いんですけどね・・・。

今回、楽天さんが品質向上のための対策を掲げておられますが、健康食品の場合、こういった部分からメスを入れてもらえればと望んでおります。

最後に〆の一言。
市場が伸びていないのは、消費者の信用が得られていないという要因もあると思われます。今後、市場を伸ばしていくためには、モノづくりの部分を大切にし、信用ベースでの販売というものを強化していくべきだと思います。
それが今後の勝ち残る商品開発だと思います。
弊社としては、勝ち残る商品を提供していくことで生き残っていければと考えております。
大変な道のりですが、いつも通り、全力で頑張っていきたいと思います。
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日本抗加齢医学会が監修した書籍です。必ずしも受理されている訳ではないですが、機能性表示の可能性ある素材がデータと共に紹介されています。
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順天堂大学の吉田先生と書かせていただいた書籍です。赤ワインのアンチエイジング成分について、一般の方でもわかりやすく書かれています。赤ワインを使った料理レシピが紹介されていたり、普通に読んで楽しい内容になっています。書籍の帯は、たかの友梨さんです。


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厳選おすすめ書籍

業界人ならびに健康食品関係の企業は携帯必須。東京都のマニュアル最新版。今回は、若干厚い・・・。


神田昌典さんの本で一番好きな一冊。分厚いけど、あっという間に読めちゃう一冊。Kindle版もあり。


記事でも紹介しましたが、広告に関わる方だけでなく商品開発の担当者にも読んでいただきたい一冊。


表現を変えるだけで、レスポンスが変わります。健康食品通販では、広告費用対効果が変わってきます。
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