弊社では、野葛(花)抽出物がすっかり夏の定番素材になってしまいました。

理由は、日傘サプリと称される、紫外線対策のサプリメントに多く利用されるようになったためです。

元々は、野葛(花)が解酒茶として紀元前から漢方で利用されていたため、肝臓に良く、肝機能を高めることで体の内側から紫外線対策するというストーリーでした。

一方、昨年末、試験管試験ではありますが、原料でチロシナーゼ阻害作用やメラニン産生抑制のデータが示されたことにより、さらに紫外線対策素材としての位置付けが強くなったのです。

近年では、美白サプリにも配合されることが増えました。
花の抽出物という点で、美容商材には使いやすいようです。

弊社は、原料の売上額に応じて、毎年、研究費の予算配分を行っています。
まぁ、今年は、圧倒的にヤマイモ抽出物(ジオパワー15)の出荷量が増えているので。次はヤマイモ抽出物への投資すべき状況なのですが、そのまた次は、野葛(花)抽出物だと考えております。

まぁ、研究内容は、シミを含む光老化関係でしょうね。
ただし、野葛(花)のイソフラボンは、カッカライドと配糖体を含むイリソリドン間で季節変動するので、機能性表示食品には不適です。
シナクズは単一の成分が安定を示すのかな?と思いつつ、いずれにしても、管理が大変だろうなぁと思っております。
この素材も、コツコツ積み重ねるしかないですね。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。