恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。

1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位 プラセンタ
4位 ヒアルロン酸
5位 酵素 →
6位 ビタミンE
7位 DHA ( ドコサヘキサエン酸 )
8位 大豆イソフラボン
9位 セラミド
10位 カテキン


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

ん~、ほんと、変化がない。

混沌としています。

そう言えば、今年は、夏の商戦の気配すらなかった。
そのため、HMBも多少売られていますが、ダイエット市場は鳴りを潜めています。

そういった市場動向が、数ヶ月前、ランキングの変動のなさとして表れていたのではないでしょうか?

ちなみに、中国のダイエット市場は、とてもシビア。
すぐに結果が出なければ、売れない。
生き残っているのは、明らかな体感がある商品だけ。もちろん、ランキングにも全く表れない。

一方、先月は、中国・ベトナム向けで、コラーゲンの問い合わせが多かったです。
でも、どれも現実味がないです。
特にフィッシュコラーゲンは価格が高騰しそうな気配がしているのに、コストコスト言ってくるので、コスト合戦になっているようです。リスクばかりで儲からなそうな市場になってきています。

グルコサミンやHMBもしかり、添加物系原料の末路というものが見えてきます。

なので、私は、OEM商品を設計する場合、なるべく添加物原料の割合が高まらないようにしています。
かつ顧客の競争力アップのため、添加物原料を用いるにしても、価格競争力のある原料を仕入れれている原料を中心とします。
だから、HGH系アミノ酸の粉末ドリンクやプレワークアウトサプリなどは、製造面から顧客の成功を演出できています。

また、ランキングに全く反映されなくても、順調に動いている原料は存在します。
オンリーワンを目指せば、過度な価格競争もなく、原料をコツコツ育てていける。

世の中には、

表面化している市場と表面化していない市場

が存在します。
こういった原料受託バンクのランキングは、表面化している市場です。

いわば、後手の市場です。

売れている状態という市場の変化を読み取りながら、原料を探されるためです。
遅い早いはあれど、後手なのです。

EC系や代理店系の販売会社は、完全に後手のマーケティングしか行わないです。
だから、虚像でしかないのに広告の露出で市場を判断し、コピー商品を作ります。その先に成功はないのに・・・。
原料受託バンクのランキングにも同じことが言えるので、注意が必要です。

ちなみに、機能性表示食品で儲かっていない商品は、ほとんどが後手の戦略で製造されています。
SRの機能性表示食品は、後手になりやすい。

良い例が、グルコサミン。
SR組はダメだが、末端商品でヒト臨床試験を実施したサントリーさんは一人勝ち。一歩先の戦略を行ったからでしょう。
ファンケルさん然り、これが容易に実行できる大手さんは強い。

反対に、もう一方は、先手の市場です。

どちらかというと、市場創出に近いです。

こういった先手のマーケティングを行っている会社さんは、多数存在します。通販会社の勝ち組の多くは、レスポンスの出る(;売れる)クリエイティブを創出し、市場を創出しています。
まぁ、表面化していない市場を攻めていった方が面白いというのが私の考え。

成功のためには、一歩、いや半歩でも、

とにかく、を行かねばならない!

近年、そういった市場創出には、原料面でオンリーワンが求められやすいです。
市場がさらに成熟すると、そのうち、販売会社さんのオンリーワン原料を作り始めるでしょう。
販売会社さんだけ、原料メーカーと販売会社さんが一緒のケースなど、いろいろな座組があると思います。弊社もそういった案件が増えている。
もちろん、その先には、機能性表示食品にするという構想も含まれているでしょう。先手の機能性表示食品プロジェクト。

もうバラまくだけの原料ビジネスは終わったのかな?

とも思う次第です。
創造というものが必要です。妄想ではなくて、実行力が伴う創造。

私も、創造していけるビジネスを行っていきたいです。
みなさん、頑張りましょう!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。