最近、競技空手の最新の技術を学ぶため、海外選手の動画を中心にいろいろと勉強しています。
ここ10年で、競技空手は、大きく変わりました。

まず、タイトルにもあるように、引き手は取らず、肩甲骨を柔らかく使うことで遠くを突けるようになりました。


実際、私も組手に取り入れてみると、中段逆突きや上段逆突き逆突きがとても良くなりました。

これは、素立ちの構えから、四股立ちの真半身の構えに変化したため、可能になった技術だと考えています。素立ちからでは、回転不足であり、手も伸びにくいです。

まぁ、これは、基本、ボクシングのストレートに近い動きです。外人選手は、さらにボクシングのように後ろ足を回転させます。
ダッキングやスウェーなど、ボクシングの技術も入ってきています。

次に、継足ですが、使う選手と使わない選手がいます。私も、大学時代から使っていました。
昔程、否定されなくなりました。
ステップインに隠して継足を行うトップ選手も多々います。

蹴り足が強くなり、突きも高速化します。まぁ、上手く隠せば良いだけです。
反応が間に合わない高速突きが持てれば、勝率は上がります。

加えて、私は、自分のフットワークで隠すこともしますが、相手のステップイン/前進の動きの中に隠します。コントロールが非常に難しいのですが、刻み突きのカウンターに組み込んでいます。

ちなみに、継足については、持論があります。
脚力のない子供や女性ほどうまく活用すべき。
私のように、空手漬けでトップ選手を育てるというより、文武両道・効率性重視で弱小チームでも勝っていけるような指導を行っていくと、継足の活用は重要です。

さらに、競技レベルが上がった今、少しでも勝っていくには、継足による高速刻み突きに引きを取らない上段逆突き逆突きくらいまで必要なのかな?と考えております。
中段逆突きのカウンターは、蹴りのカウンターを狙われやすくなってきているので、上段の攻撃と足技を充実させたスタイルが主流になりつつあります。
もう少し国際化した組手を行いたければ、スイッチとサイドステップの活用でしょうね。

最後に。
10年のブランクは、大きいです。
多くの技術も忘れてしまい、勝ち方も忘れてしまいました。
一方、この4年間、苦しみながら再び試行錯誤したので、新たな技術を身につけつつ、私自身の組手も進化しています。蹴りは、格段に良くなり、ポイントが取れる比率も高まりました。
刻み突きも戻りつつあるので、今後の試合が楽しみです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。