近年ますます、インターネット上の情報に対して、信頼性や信ぴょう性というものが求められるようになってきています。特に、昨年12月のGoogleの対応(検索アルゴリズムの変更)は、その流れを加速させるものでした。

そもそも、過去、情報を発信するメディアは、公平性・中立性というものが倫理的に求められてきました。
近年、まさに、そういったものが崩れたのがインターネットコンテンツです。
だらけ。
メディアとも言えない存在がコンテンツを作って情報を発信できるようになったためです。

ただし、すべてのコンテンツがそうではありません。まじめなものもあります。
市場を乱しているのは、主に、アフィリエイトなどを利用した収益目的のコンテンツです。
まぁ、ステルスマーケティングの一種でもあると考えています。

ECもコンテンツ型マーケティングが主流となり、残念ながら嘘が本当になってしまう時代になってしまいまいました。

実際、多くの健康食品のコンテンツでも見られます。
例えば、プラセンタ
馬の胎盤は非常に貴重ですが、豚も馬も、1kgあたりのアミノ酸の含有量は同じです。

また、過去、葉酸酵母=天然というコンテンツも作り上げられました。
今は、行政に取り締まられている状況だと思います。

疑わない消費者は、簡単に騙されてしまいます。
誰が書いているかわからないコンテンツに対しても、疑わないのも問題なんですけどね・・・。
コンテンツをライティングしているのは、知識がないアルバイトさんがほとんどなのにね。

騙して儲けることが当たり前の業界になっちゃうと、どこからも支持されなくなるのが非常に心配です。

やっぱり、健康系医療系のコンテンツが支持され続けるためには、エビデンスを重要視し、公平性・中立性を保っていく必要があると思います。
私も、メディアからの取材を受けたり、コンテンツ作りに関わったりする人間なので、注意するようにしております。
決して、倫理観を失ってはいけない。

ちなみに、健康食品業界の場合、業界紙も公平性・中立性という点で、問題があります。
なかなか難しい問題でもあるけど、変化していかなければならないと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。