ここ最近、フルーツ青汁やら、酵素のサプリやら、様々なインターネット広告を見ながら思うこと。

販売者は儲からんだろう。

実際、どれくらいの割合で、利益が出ているのだろう?
アフィリの場合、おそらく、定期縛りで3~4回リピートする前提で成果報酬が設定されているだろう。
おそらく、メディアや代理店側は、4.5以上リピートするような提案をし、広告枠を獲得しているのだろう。そして、結果、それほどリピートせず、赤字のまま事業撤退というケースも多いと思われます。

正直、この販売モデルでは、もう儲からんでしょう。

儲かるのは、メディアだけ。
あと、提案している広告代理店やコンサルなど、メディア周辺まで。
そうそう、もう一社、商品を供給している会社♪ うちは、こういった売り方はオススメしないが、こういった売り方をしているお客様は、是非、欲しいもんです。2ステップの通販販売モデル同様、お客が商品をバラまくだけ、製造する会社が儲かります。
まぁ、事業撤退する時、商品代金を踏み倒してきそうで、少々怖いですが・・・。

普通、弊社のようなOEM会社は、決して、こんな裏話をぶちまけないでしょう。だって、黙っていれば、儲かるんだもん。
でも、私は、バラまきタイプの販売方法は好きではないから、ぶちまけます。
基本的に、こういった販売をされる商品は、騙すような売り方をするから商品にコストをかけないし、販売者の商品に対する思い入れというものが希薄です。商品は大事にしてもらいたいし、消費者のお客様が喜んでもらえることを考えてもらいたい。
あまり言うと、敵を作くっちゃうのだと思いますが、私の商品作りの理念に反します。

今後、定期縛りに対しても規制強化されてリピート率がさらに低下し、こういった手法での販売が儲からないことが周知され始めると、必然的になくなっていく販売手法なのかなぁと思っております。

今後の販売戦略において、求められるものがいくつかあります。

1. 消費者を騙さない販売
2. リピート購入される満足度が高い商品の販売


そのためには、さらに広告規制が強化されても勝ち残っていく商品で展開していく必要があります。
そうなってくると、中小企業でも、大手さんにも勝っていけるような本物の商品を作っていく必要があります。かつ、すぐに大手さんが手を出させないような隙間を狙いつつ。

そのためのキーワードは、エビデンス型マーケティングだと考えています。2017年12月の健康系医療系に関するGoogleのアルゴリズムが変化し、その流れは、ますます強くなっています。
一方、大手さんも中小企業も、実行していくのは、非常に大変なマーケティング方法だったりもします。直接的な広告費用対効果のようなものが算出されにくいためです。

ここ最近、ようやく、雑誌社からコンテンツや取材先(監修医師など)の紹介依頼が届くようになってきました。弊社のエビデンス型マーケティングの一環。まだまだ目的する頻度まで増えていないですが、戦略的に間違えではなかったと考えております。
とても地味なマーケティング手法。
支持されるような健康食品市場を目指して、まぁ、コツコツやっていくしかないですわぁ。がんばります!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。