最近、労働生産性という言葉をよく耳にしますね。
弊社も求めるのは、売上ではなく、社員1人当たり利益、労働生産性です。低利益な案件まで無理に獲得し、その対応のために人を雇用することは行わないでしょう。営業ノルマをつけて競争させると、必然的に無理が生じます。苦しいだけ。
私は、労働生産性の向上こそ、会社の発展と社員の幸せにつながると考えているためです。

経営の記事を書いていると、過去、外資系企業が長かった上司にPL(Profit and Loss)を意識するようにと言われたことをふと思い出します。
一方、当時28歳の社会人一年生の私には、よく理解できませんでした♪

今考えると、どれくらいのお金を使って、どれだけのリターンがあるかという単純なものではなく、どれだけリターンさせるかを予測して成果を求めていくことだったんだろうなぁと感じています。
そして、会社を倒産させる経営者さんって、このPLが予測できていないんだろうなぁと思います。長年、非常に見込みが甘い顧客を見てきていると、そう思っちゃいます。
ただし、時には、PLが予測できているからからこそ苦しい時もあります。

次に求められるのは、その先、新たな収益モデルの創出でしょう。
加えて、収益モデルのライフサイクルやLTVを如何に最大化していくかを考えていくことでしょう。
独自性や創造性が求められます。
健康食品の原料ビジネスの場合、新素材開発も該当するでしょう。

会社は会社の役割、また、社員は社員の役割があります。
まぁ、会社をツールと利用し、社員の一人一人が成長と成果獲得のための独自性(オリジナリティ)などを考えて行くようになるのが理想です。
会社のオペレーターのような営業のままではダメ。

結果、高い労働生産性が生まれます。
実際、キーエンスさんは実行できているんだと思います。だから、平均年収が1300万円を超えるんだと思います。弊社が目指すところでもあります。
かつ、ノー残業&ノーノルマで。

本当に、そんか夢のようなビジネス展開が可能なのか?
健康食品業界でも。

実際、一部の原料メーカーでは、そのための戦略が的確に実行され、高い労働生産性を維持し続けている会社も存在します。
こういった会社は、研究開発に力が入れられ、賢く真似できない原料の製造を行っています。敵わないなぁと思いつつ、目標にしている会社さんもあります。

全く目立たないけど、グローバルな会社です。
まぁ、既得権益の会社でもありますが。

昨今の健康食品業界は、エビデンスが求められる時代になっており、研究開発費という形での原料への投資というものが不可欠になってきています。

得られた利益を経営者が総取りするのは、最も間違った選択。社員のためにもなりません。
経営者が長く高給を得たかったら、自分の会社(例えば原料)に投資すべきなのです。大事なのは、良いビジネスを創造し、どれだけ長く多くの利益を出し続けれるかです。
健康食品業界も厳しいビジネスになってきているので、ダメな会社は、あっという間に衰退してしまいます。

もちろん、コスト合戦に加わるのも間違い。
特に無理のあるコスト合戦は、会社をつぶします。如何にコスト合戦をしなかも非常に重要なポイント。

年々、こういったことを考え、コツコツと積み重ねています。この業界、コツコツ積み重ねるしかない。
ここ数年では、ようやく私の営業割合も減り、私がいないと絶対にダメという状況もなくなりつつあります。
そうは言っても、Webや電話からの案件を担当しないだけで、紹介案件や特殊な大口案件は、担当しなければならないのですが・・・。
これからも、労働生産性を高めるに、コツコツ努力していきたいと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。