恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。

1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位 プラセンタ
4位 酵素
5位 ヒアルロン酸→
6位 ビタミンE
7位 DHA ( ドコサヘキサエン酸 )
8位 松樹皮
9位 セラミド
10位 大豆イソフラボン


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

さて、今年一発目、昨年末のランキングですが、10位以内は1~5位までが変化なし、松樹皮と大豆イソフラボンが上がってきたという感じです。
相変わらず変化が乏しく、あまり面白くない。

一方、アクセス数で見ると、乳酸菌が1112と断トツ。
そして、8位以降は、140~300の間であり、大して差がないことがうかがえます。
11~30位においても、28位に28位クワが入ってきた程度で、目立った変化はありませんでした。少ないアクセス数の中で順位が入れ替わった程度。

乳酸菌に関しては、寒い季節、大手さんの乳酸菌のインフルエンザ対策商品も増えたためでしょう。昨年もそうでしたが、乳酸菌は冬期にアクセスが伸びる傾向があるようです。
コンビニやドラックの商品がシェアを伸ばしており、市場としては、盛り上がりつつも飽和しつつあるのでしょう。年々、大手さんの市場になっていきます。

さて、今、肌で感じている業界の景気について。

国内市場は落ちているが海外市場の伸びに助けられ業界全体は好調
ただし、勝ち負けがはっきりし始めた

国内市場は、大手さんの中には成長している企業もあるが、中小企業は全体的に落ちている。特に、EC系の中小企業は、惨敗傾向が強い。
昨年末にGoogleの検索アルゴリズムも変更されているので、その傾向は、さらに強まると予測されます。アフィリエイトは死に、一時的に追跡系のアドネット広告に集中し、広告費用対効果が落ち始めるでしょう。今春のダイエット商戦は、今の広告規制の状況を考えると、非常に攻めにくいです。そうなってくると、大手企業さんのECしか生き残らないです。

加えて、ここ半年、大手さんが中小企業の領域であったニッチ市場も刈り取りに来ています。中小企業にとって、泣きっ面に蜂です。

基本、どこの受託加工会社さんも製造ラインが埋まっています。特に、大手企業の仕事を請け負っているような大手受託加工会社さんのラインの埋まり方は尋常ではないです。そして、上からこぼれ落ちてくる案件を中小企業のOEM会社が拾う形となっており、全体的に忙しい。
何だかんだで、好景気だと思います。

原料メーカーは、明らかに勝ち負けがはっきりしていると思います。
酵素やスーパーフードはメーカーが市場を食い合っただけで、根本的な市場成長につながりませんでした。アメリカ市場とは、全く異なる結果になりました。

おそらく、伸びたのはベーシックな素材だけだと考えています。
そのベーシックな素材の中でも、勝ち負けがあり、グルコサミンなどは厳しい年になったと思われます。一方、ビタミン、ルテイン、ウコンやアミノ酸全般は、伸びていると感じています。
とても熾烈な争いを行っている市場で売れている素材だけ。

ちなみに、面白いのは、プラセンタの市場。
化粧品・サプリメント共に、一定の販路では好調です。
同時に、中国市場(非正規流通)でも伸びており、徹底的に日本の独自技術を組み込んだ商品に仕上げるのが勝ち残るコツだと考えています。
コラーゲンは東南アジア全般、プラセンタは中国と、この2素材が上位をキープし続けている理由は、海外ニーズにもあるのでしょう。

1日にもコメントしましたが、今年以降の健康食品業界は、大きく変化すると予測しています。
そして、その変化は、今年始まるでしょう。
転げ落ちるのは速く、その変化に的確に対応していくことが非常に重要になってくるでしょう。
気持ちを引き締め、本年も、全力で頑張り続けましょう!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。