映画ザ・サークルは、SNSの危険性を訴えた映画です。9月末の海外出張の飛行機機内で見させていただきました。ブラックユーモアな部分と、深刻な訴えの両方で描写されています。
まぁ、極端な未来像ですが、実はそれに近いものが現在のSNSにもあります。

今は、SNSの画像による顔認証機能がどこまで発達しているかわかりませんが、近い将来、顔認証機能の精度が上がれば、たまたま映った写真から位置情報が把握されるようになると、個人の行動が筒抜けになってしまいます。
プライバシーというものはなくなるでしょう!

今は、位置情報は、チェックインなどしなくても、SNS会社に定期的に抜かれているんだろうなぁと考えています。それが、SNS会社の大きな収益源を作っていくものになっていくでしょう。

映画や位置情報の話は極端な例ですが、SNSを利用する上で、注意すべき点がいくつかあります。

人(特に著名人)が映る写真投稿
子供や自宅の場所がわかる写真投稿
版権があるもの(例:雑誌の文章)の写真投稿
ライブ中継
→取り返しがつかない情報公開もあり得る

やっぱり、他人のプライバシー保護の部分は、注意が必要です。特に著名人の場合、最悪、肖像権の問題で訴えられる可能性もあります。
女優さんの場合、イケていない写真が拡散されたら、営業妨害にもなりえます。
そもそも、著名人でなかろうが、人物の写真が勝手に拡散されたら嫌な気持ちになるのは、当然のことです。
小さくでも顔が鮮明に映っている写真の投稿は避けましょう!

もしSNSで子供の写真を投稿する場合は、必ずプライバシー制限があることが必須。
事件へとつながる可能性があります。危険です。
また、位置情報付きで自宅の場所がわかるような写真も、避けましょう。

雑誌文章の版権に関しては、わかりやすく説明。
例えば、雑誌の記事の一部分を撮影して拡散。そうすると、雑誌は買れにくくなり、出版社に被害が出る。
近年、カメラの性能が良くなったため、起こりやすくなっているトラブルです。

ライブ動画は、コントロールが利かない危険。
生放送と同じであるため、取り返しのつかない放送事故もありうる。

過去、こういった失敗で笑える実際に起こった事例を紹介。
某社長が不倫相手の社員と海外出張に行ってTwitterで不倫関係がばれた事例。
Twitterで海外の取引先と打ち合わせをライブ中継中、彼女と喧嘩が始まる。フランス人の商談相手に色目を使ったというくだらない痴話喧嘩。
私は、それを保存していた方(共通の知人)から見せていただきました。保存されているとは知らず、不倫の証拠をSNSで全世界に拡散しているんだから、アホだなぁと思いました。

こんなことが現実にあり得るのです。
実際、私の身近でも起こりました。

みんさん、SNSを利用する場合は、十分に気を付けましょう!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。