先日、プエラリア・ミリフィカの健康被害の報道があって以来、市場では、プエラリア商品の設計見直しが進められつつあるようです。
まぁ、人気商品だった訳ですから、急に終売する訳にいかず、リニューアルという手で対応を行う会社さんが多いようです。
お陰で、馴染みの受託加工会社や問屋さんの営業マンからの相談が多い・・・。

ちなみに、かなりの販売者さん原料メーカーさんのところへ保健所から連絡が入っているようです。行政の対応が想像以上に高く、結構、大事になっているようです。

弊社の方では、以前から推奨していた以下の2原料の安全な組み合わせを紹介しております。

プエラリア・ロバータ(花)抽出物(野葛イソフラボン)
ワイルドヤム抽出物(ジオスゲニン)

葛花抽出物と山芋抽出物は、上記なような原材料表記も可能です。
まぁ、現段階でプエラリア・ミリフィカを配合するかは企業判断でしょうね。

野葛イソフラボンは、女性ホルモン様作用が無いけど、肝機能ケアから由来する美容効果も期待できるので、悪くないでしょう。

ジオスゲニンは、様々なホルモンの前駆体ですし、プエラリンのように直接的な女性ホルモン作用はなく、性ホルモンが不足していないと性ホルモンに転換されないようなので安全です。
加えて、自然薯換算の量のクリエイティブも活用できる。

まぁ、どちらもバストアップせんでしょうが、どちらも元気になる♪

あと、カツオエラスチンを利用すのも一手かな・・・。

最後に、今後についてですが・・・
大豆イソフラボンで上限量が設けられている訳ですから、プエラリンで上限量が設けられてもおかしくないです。
ただし、プエラリンの上限量の根拠となるデータをどうするかだと思います。
また、プエラリア・ミリフィカは、プエラリン以外のイソフラボンも含んでいるようなので、そこもどうするかです。原料によっては、イソフラボン組成も異なってくるでしょう。
最悪、食薬区分の医薬品に指定されるでしょう。葛根(プエラリア・ロバータ種の根)が医薬品ですから、ミリフィカ種の根も医薬品区分になっても、不思議ではないです。

弊社でも、女性ホルモン様作用が極めて低い、カッカライドを中心とする野葛イソフラボンでも、80mg以上摂取しないような上限量を推奨しています。でも、正直、その根拠となるデータは、出せないです。
まずは、各原料メーカーさんからの見解を待つしかないのでしょう。

各社さんの対応があると思います。
先手を打たれるのも一手だと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。