昨日に引き続いて、オリジナル原料の話。
オリジナル原料は、ただラインナップしておくだけでは売上は伸びません!
手がかかります♪

例えば、クリエティブ開発や研究開発などを常に行い続けなければなりません。

そのため、開発を加味して、価格設定を行う必要があります。
添加物原料などより利幅を取っておく必要があります。
加えて、常時在庫リスクなども加味しなければならず、原価+開発費+管理費+営業経費+利益をきちんと意識して価格設定/マネージメントを行う必要があります。
まぁ、この部分がノウハウだったりするんでしょうね。

ちなみに、研究開発は、オリジナル原料のラインナップが増えてくると、事業単位で予算組みしていく必要があるんでしょうね。ヒト臨床試験などは、1000千万円以上かかるので、単年度でペイしていける原料は、そうそうないと思います。

また、意外に忘れがちなのですが、オリジナル原料は、できるだけ早い段階で使い方例(How to Use)も明確にしていく必要があります。
基本、顧客は、オリジナル原料をどのように利用すればよいかがわからない訳ですから、設計例や相性の良い素材例を示してあげなければなりません。そして、徐々に市場で採用される商品が増えてくると、顧客は市場に存在する商品を参考にするようになります。

オリジナル原料ではなく、価格だけの添加物原料や純な食品素材などであれば、泥臭い営業をしっかりして安価な価格で要求していけば、売上は伸びるでしょうが、オリジナル原料は、そうは行きません。
まぁ、そういった営業や販売モデルを行いたくないから、オリジナル原料に特化することを選んでいるのですが・・・。

時代は、機能性表示食品。
ここが研究開発の最終目標ではないと思うのですが、オリジナル原料は、育てていかなければ、なかなか売れにくくなる時代に突入し始めています。
また、大手さんは、その姿勢を評価して、原料メーカー選びを行い始めています。
生き残っていくって、大変ですね。
立ち止まらず、頑張り続けます!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。