一昨年の夏は、まさに、健康食品OEM業界にとって中国案件フィーバーだったと言えると思います。国内の観光客向け(インバウンド)と中国輸出向け、EMS直送通販など、いくつかのビジネスが同時に盛り上がっていました。弊社も、毎日のようにアホみたいに中国案件の問い合わせが来て、問い合わせに追われていました。

一方、基本的に中国案件は成約率が低く、振り回されるだけ振り回されて最後の最後で掌を返すようなケースも出てきたので、秋口からは、一定条件を設けて、対応する案件をかなり絞っておりました。
今後も、この方針は変えるつもはないです。
当時は、中国の輸出案件に関しては、電話やメールでインタビューし、正規輸出できる可能性の要望かを見定めて対応しておりました。かなりの率で、成約しない案件を篩い落とせていたと実感しています。

中国案件に限らず、ビジネスは、セグメントして集客を行い、案件を選んでいける体制を保つことが重要だと思います。

そして、昨年の春くらいには、完全に、インバウンド事業は成り立たなくなりました。理由は、中国国内へのお土産の持ち込み制限。ある一定量から関税がかかるようになりました。
必然的なのでしょうが、徐々に正規輸出の案件だけにシフトしていきました。

昨年の夏は、片手で数えるほどに中国案件の問い合わせが激減しました。一昨年の中国案件に依存していたOEM会社さんは、売上が激減して困っている状況すら生じました。
(中国観光客向けの医療ビジネスも、今年あたりから、同様な様子が伺えます。)

さて、中国案件は、無くなってしまったのでしょうか?

答えはNoです。
実は、一部の中国向けの案件は好調です。

好調な案件の特徴は、以下のような条件がありそうです。

・ブランド力がある(商品や店舗)
・正規輸出されている
・中国国内で販売力を持つ会社


まず、好調に正規輸出されている某化粧品会社さんの美白化粧品は、未だ好調であり、未だ売上が伸びているそうです。インバウンドから正規輸出にシフトし、正規輸出量は一昨年の3倍に増えていると状況もあります。

自社ブランドで展開されるケースで上手く行っているのは、中国国内で販売力を持っている会社さんが手掛けるケースです。どちらかというと、中国本土から商品を作り来られているケースです。
基本、通関の面でもノウハウを持っている会社さんが多いです。

まぁ、健康食品に関しては、ここ数ヶ月、放射性物質の問題(というか意図的な噂)が再燃し、売上は停滞しましたが、少しづつではありますが回復を見せています。
ん~、同様なことが今後も起こることを想定し、先手を打つ必要があるでしょう。昨日、私も、新たな顧客サービスを始めました。それが吉と出ることを期待したいと思います。

また、以前からずっと紹介し続けているのですが、正規輸出できる素材・剤形はかなり限定されてきています。
素材は食経験が長い素材、剤形は顆粒など一般食品に近いものと、NG素材も含め、ある程度の条件はわかり始めています。まぁ、中国市場の好みも。例えば、今月の原料受託バンクで10位にランクインしたフコイダンなども好調な原料の1つです。ただし、国産だけが売れていたりします。そういった傾向は、弊社の鮭鼻軟骨抽出物(北海道産)にも表れ始めています。
正規輸出できない最大の理由は商品設計であり、通関できる商品設計で製造した会社さんは、きちんと正規輸出できています。
こういったノウハウを次の一手につなげていきたいなぁと企んでおります。

かなり下火になったとはいえ、またカントリーリスクも含んでいるとはいえ、中国案件には、まだまだ大きなチャンスがあります。市場が大きい。今後も、トライし続けた方が良いでしょう。
日本の健康食品市場は、一定のマスの取り合いになっており、伸びているは言い切れないですからね・・・。
弊社は、これからも、トライし続けたいと思います!