今回は、私が、よく記事で口にするゴミ商品についての記事です。
まず、どうしてゴミ商品が作られるかの理由、そして、どんな人達が販売しているかを説明いたします。

ゴミ商品が作られる理由は、ワンペイ(広告費一発回収)の条件で商品原価を集客コストから逆算すると、ゴミような原価の商品しか作れないためです。
販売しているのは、元々ネットの広告代理店やアフィリエイト関連の仕事を行っていた方々です。商品作りにこだわりがない方々です。
悪く言えば、儲けだけで、理念がない方々。

傾向として、消費者を騙しやすく、成功しても失敗してもリピートされないダイエット商品を作られることが多いです。
騙し切って、ワンペイで終わり。ゴミ商品は、リピート購入も望まない商品なのです。もしくは、認識しにくい定期購入システムで縛って、その縛りが終わったら、リピート購入を求めないケースもあります。

基本、大手さんや量販店の商品は、年々、高原価へとシフトしています。同じような原価率の商品をECで展開しても、儲からないというか、おそらく赤字です。
中小企業には中小企業の戦い方があるのですが、ニッチなニーズの隙間商品を上手く狙っていくしかないです。

そういったゴミ商品の戦略には、いくつかの間違えがあります。
まず、ダイエット商品という商材選定自身が間違いだと思います。ダイエット商品は、競争が激しく、かつ行政が常に狙っている商品群です。行政は、運動系サポートのダイエットサプリは許しても、飲むだけで痩せるは、機能性表示食品を除いで、徹底的に取り締まるという姿勢を示しています。

実は、きちんと収益を出していくためには、別の商材を狙う必要があるのです。

そして、ゴミ商品は、存続性の点で、大きな問題があります。
景品表示法で数のクリエイティブが規制され始めたら、簡単に一掃されてしまいます。
今現在、消費者庁は、キュレーションサイトやアフィリエイト広告の問題にも手を付け始めているので、近い将来、数のクリエイティブは、必ず一掃されるでしょう。富山県のような一部の行政では、取り締まり始めています。
だから、私は、現段階から、数のクリエイティブの案件が来ても、お断りしてしまいます。一応、説得はしますが、ほとんどの方は連絡が来なくなって終わりです。

また、ゴミ商品は、リピート購入を望めませんので、低LTVという面でも問題があります。おそらく、広告費を回収できないでしょう。儲かるのは、広告周辺の方々だけだったりもします。
一方、現状は、広告する商品もなくなってきていて、アフィリエイターの管理会社などが商品を作らなければならない局面になっているような感じがします。

まぁ、昨年までは、広告主が作ったゴミ商品でアフィリエイト関連の会社が儲かり、でも多くの広告主は儲からなかったor行政指導を受けたのでゴミ商品の販売を止め、そして、今年、年明けから売る商品がなくなった人達が商品を作り始めようとしているのでしょう。

こういった方々は、ネットで売れている商品をネット上で探します。基本、露出の多いゴミ商品に行き着きます。
でも、同業者が作り上げたコンテンツに惑わされて、間違った商品に行き着いちゃうことも多いです。現状、健康食品のビック検索キーワードのトップページは、ほとんど作られた情報ですからね・・・。

何れにしても、未だゴミ商品で儲かると思っている会社さんが多過ぎるのが現状です。
間違っている。
私が言うのも何ですが、正直、商品力だけでも商品とは売れないものです。同時に理念も伝わるようなクリエイティブも合わさって、ようやく売れるものだと思います。
たぶん、ゴミ商品を販売する会社さんは、自社の商品を継続的に利用されていないと思います。
だから、根本的に勝ち残れない理由がここにあります。

弊社としては、ゴミ商品の案件を切り捨てつつ、LTVが長く、勝ち残る商品を提案していくだけです!
それが正しいことは、弊社の業績が物語っていると思うので、信じて突き進むだけです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。