ここ最近、年明け早々、行政から指導が入った、指導の告知があったという話をよく聞きます。それも、ある地域に限定されず、各地で。広告関係の仲間から、どの程度の規制になるのかな?という相談も届きます。
タイトルの通り、今年は広告規制強化の年になるんでしょう。
まぁ、そういった局面もあって、今年は、ECでの新商品開発は、控えめな感じです。

聞いている限り、以下のようなケースで、指導が入ることが多いようです。

・基本、インターネット中心で販売。
黒い表現やグレーゾーンぎりぎり表現のLP
・ダイエット、妊活やバストアップなどコンプレックス商材
・リスティング広告など露出が大きな広告で集客

まぁ、妊活やバストアップなどは、どうしても黒い表現やかなりグレーゾーンぎりぎり表現になりがちなのですが、いつも通り、ダイエットは、特に狙われているようです。

行政が望むダイエット食品と行政が望まないダイエット食品があるので、そこは、よく認識しておく必要があるんですよねぇ・・・。対応が180度異なりますから。

指導の傾向として、細かい表現をチェックされ、1つ1つNG表現を潰されていくようです。
そして、主に、幅が広く逃げ道の少ない景品表示法(優良誤認)で指導を受けることが多いようです。なので、クリエイティブ表現に限らず、売り方の指導も入ることがあるようです。
最悪、営業活動が行えないくらい変更させられるようです。
まぁ、一発で営業停止になることがないので、まだ良いのですが・・・。

また、指導を受けるケースとして、リスティング広告のように露出が大きめの広告媒体で集客を行っている会社さんが多いようです。
要するに、目立ちやすい集客をされている会社さんです。Yahooのバナー広告など行っている会社さんも、狙われているような感じがします。

この波は、来始めたばかりであり、これからも続くと思います。
今後のポイントは、どこまでを優良誤認とされるかだと思います。数のクリエイティブがNGのケースも出てくると思います。

まず、ごく最近の事例では、天然という表現について、非常に厳しくなりました。生鮮食品以外、使えないくらいの状況になっています。
生という表現も、厳しくなってきています。うちの鮭鼻軟骨抽出物(非変性→生の形)のように、証明するための実験データなどが必要になって来ると思います。

この規制の度合いについては、相談されることが多いのですが、今回は、徹底的に行われるような感じがします。インターネットのLPでも、紙媒体と同じレベルでクリエイティブ表現していくべきだと思います。

ECで展開されている皆さまも、注意いただければと思います。
ちなみに、我々原料情報を提供する側も、販売教唆にならないよう注意していかなければならないですね。ちょっと気を付けていこうと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。