原料の販売戦略を講じる上で、原料のクリエイティブ作成は、非常に重要な役割を担っています。なんだかんだで、売れる原料は、レスポンスが取れるクリエイティブの素材が揃っています。

その事実は、成熟期の素材が成熟するまでの過程を振り返るとよくわかります。

今まで成熟期に至った素材の多くは、クローズドの販路で効果が知らしめられたり、薬事の甘い時に効果を伝えた経緯があります。
近年は、通販で広がり、成熟していった素材が多いです。グルコサミン、コラーゲン、ブルーベリー、ローヤルゼリーなどは、その最たる例でしょう。

ちなみに、量販店での投入が早い原料ほど成熟も早く、成熟せずにポシャる率も高い傾向が伺えます。また、成熟しても市場規模が大きくならない場合もあります。アスタキサンチンなどは、比較的その傾向が強いです。

ごく最近の傾向を見ていると、基本的に、量販店に投入される前に、通販などで市場を浅くても広げておく必要があります。これが市場を温めるということだと思います。
そのため、原料メーカーは、他力本願で顧客に頼り切るのではなく、積極的に原料のクリエイティブ開発を行う必要があると思います。通販は、クリエイティブが命です。むしろ、酵素やスーパーフードの市場に見て取れるように、エビデンスよりクリエイティブのケースの方が多いです。

原料の露出が増えると、売れている売れてないを別として、原料の採用率は高まります!特に、インターネット上で。
かつ、露出クリエイティブの質が高ければ高いほど採用率が高まり市場も拡大すると考えてます。
創造ではなく、売れいる商品を模倣する文化の市場だからです。

なので、結論として、原料メーカーは、必然的に
"如何に良いクリエイティブを提供できるか”
”厳しく言えば、如何に良いクリエイティブを顧客と二人三脚で創造していけるか"

が重要になってくるのです。

もちろん、その時その時の関連法規をパスしている必要があります。違反させるようなクリエイティブを提供すれば、近年の事例として、OEM会社や原料メーカーも罰せられます。

この業界も、完全に情報化が進みつつあります。
原料営業は、足で営業するより、情報を発信することで行うべき時代になりつつあります。お客に会うことも大事ですが、お客が強く望まないのであれば、クリエイティブ開発を行った方が有益です。
市場は、成熟しつつあり、かつ情報化している現状があります。
なので、私は、顧客のインフォマーシャル撮影に同行したり、空き時間を見つけてはコツコツとクリエイティブ開発を行うのです。
これからも、新たなクリエイティブを生み出していくと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。