今月は遅れることなく、恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。

1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位 プラセンタ
4位 酵素
5位 DHA
6位 葛花
7位 ヒアルロン酸
8位 高麗人参
9位 アスタキサンチン
10位 ビルベリー


>>先月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

前月のランキングの大きな変化と言えば、3位のサトウキビ(バガス)でしょう。すっかり、30位以内からも姿を消してしまいました。
一過性でもメディアチカラは怖いものです・・・。

さて、ここ最近のランキングの動きを見ていると、機能性表示食品への注目が伺えます。

DHA、葛花、ヒアルロン酸、アスタキサンチン、ビルベリー、サラシア、アンセリン、ルテイン、グルコサミンなどが、その動きを表していると思います。
まぁ、少々早いですが、30位のブドウも、そうなんでしょうね。弊社も、治験が終わり、対応を進めております。

様子見の時期は終わりつつあるのでしょう。
一方、機能性表示食品で成功している企業さんの傾向、受理されているけど商品化されていない商品の多さ、より厳格化され続ける制度など、いろいろな背景があり、市場は大きく成長していないように感じられます。

やっぱり、私の持論ですが、きちんと数のクリエイティブや成分表示のない強調表示などを制限するような優良誤認の取り締まり強化なくして機能性表示制度を導入しても、その効果も半減しますし、制度自身が陳腐化してしまうでしょう。
とても残念。

個人的に、市場の動きを表していると思ったのは、19位のプロテオグリカンです。
弊社も、昨年の200%近い伸びを見せています。
まぁ、新しい素材もなく、顕著に伸びている素材というものも見当たらないので、その中では、伸びている方の原料であることは、一部の方々は把握されているのでしょう。
ちなみに、市場の動きと反しているのは、酵素とプラセンタ。

年末商戦を迎えるにあたり、市場は、方向性が定まらないで困っている状況があるように感じられます。まぁ、何が売れているかの情報がないので、仕方ないです。

昨年と比べ、ECを中心とした新規参入は極端に減っていると感じられ、一方で、伸びているのもEC(とテレビ)という現状があります。
そして、通販などでは、かなり勝ち負けが明確になってきており、業績が良い通販会社さんほどクロスセル戦略が上手く行っています。勝ち情報に群がる近年の傾向を考えると、どうやって儲かっているかの情報が拡散されないため、安定して力を注げるのでしょう。私も、10億円以上の売上の企業さんには、クロスセルと掘り起こしを推奨しております。

今月10月は、冬の商戦は間近であり、その商品投入を決定できるギリギリの時期でもあります。このランキングの情報は、とても貴重だと思います。
また、来月のランキングも楽しみです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。