おはようございます。
今月も、恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。
本日は、名古屋から。

1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位 酵素
4位 プラセンタ
5位 ヒアルロン酸→
6位 カルシウム
7位 アスタキサンチン 
8位 DHA
9位 葛花
10位 高麗人参


>>先月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

今回も、10位以内で酵素とプラセンタが入れ替わったくらいで、大きな変化はなかったです。
11~30位は、若干、機能性表示も意識した感も感じられます。

サラシア、Q10、βグルカン、ギャバあたりがそうでしょうか・・・。
もちろん、9位の葛花も。東洋新薬さん、がんばっていらっしゃいますから。

さてさて、この機能性表示制度も、いろいろと問題が生じてきているようです。
関与機能成分が下限値を下回るなど、消費者庁の抜き打ちチェックで発覚したりしているようです。

まぁ、特に16位 プロテオグリカンなどもそうなのでしょうが、機能性表示を想定して商品開発を行っていくと、商品での定量分析が鍵になってきます。弊社サイドも、前処理方法も確立できつつあり、ようやく、目処が付いてきたという感じです。
プロテオグリカンは、120万ダルトンくらいの分子量でも、80万ダルトン以上のヒアルロン酸など高分子のものであると、定量分析を邪魔します。この高分子成分が入っている原料を配合しなければ、まぁなんとか定量分析できるだろうという状況です。
120万ダルトンの非変性プロテオグリカンも、もうそろそろ試薬化もされるので、今の冬は、非常に楽しみです。

その他に、論文化の問題だとか、いろいろあるのですが、今後、ハードルが上がるのは間違えなさそうです。

一方、市場全体の活力という面では、少々心配です。
中国案件も引きに入っているので、元気がない・・・。

7月の各原料のアクセスを見ても、6月に比べて2割ほど少ないように感じられます。1位の乳酸菌も、200くらい減っていると思います。
季節的なものもあると思われますが、若干停滞期。

こういった時は、原料メーカーさんは、足を使った営業が活発になります。その動きも強くなっています。

実際、6月後半は、弊社でも、OEM案件の問い合わせは減ったように感じます。私への原料問い合わせばかり・・・比較的、11月くらいの上市を目指している案件が多いです。
近々の9月くらいの上市を目指している商品などは、少ないのでは?と感じられます。

こういった局面、先日も記事にしましたが、原料クリエイティブの開発など、できることをコツコツやっていくしかないです。
持論、この停滞局面は、導入期の素材をトコトン攻めるのが得策。 じゃなきゃ、新しい市場は生まれない。

また、だからといって、こういったランキングには決して現れないですが、弊社のクリニック系顧客などは、元気が良い。決して量は多くないけど、コンスタントにリピート発注してくれるクリニックが増えてきています。
新しい市場が創出されつつあります。
こういった部分を手堅く積み重ねないといけないのかな?とも思います。まぁ、私が最も得意な分野ですしね。

やっぱり、新しい市場の創出というのが、今後の鍵になってくるのかな・・・。
まぁ、私もコツコツ頑張りますので、頑張っていきましょう!
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この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。