昨日生き残らない商品設計(目先だけの模倣品)について話しましたが、なぜ、そういう設計が求められるようになるのか?が今回のテーマです。

結論:有効量を含めた成分・素材のこと、関連法規のことや製造のことなどを全く勉強せずに、にわかな市場リサーチだけで商品を作ろうとされるからです。
真似だけで、誰でも優れた商品を作れる訳ではありません。

まず、成分や素材には、必ず有効量というものが存在します。旧薬事法(医薬品医療機器等法)などの影響で「どうせ効果は言えないから、有効量配合しなくても入ってればよい。」という考えの商品設計が増えてしまったので、数のクリエイティブばかりの市場になってしまいました。
それでは、本質的に良い商品は生み出せません!
また、本当に数のクリエイティブだけの商品が儲かるとは限りません。LTVも低いはずです。機能性表示食品の影響もあり、消費者も学んできているので、関与機能成分が有効量配合されているかもチェックするようになってきています。それは、特に、最も良い見込み顧客であるヘビーユーザーで強まっている傾向です。

基本的に、健康食品も薬と同じで、有効量を配合しないと効果は期待できないですし、過剰量で摂取させると副作用や健康被害が生じてしまいます。
そして、体感の少ない商品は離れやすく、LTVも低い。結果、儲からない。
そこは、忘れないでほしい点です。

次に関連法規。
インターネット上で表現されている内容が正しく合法とは限りません! 鵜呑みにしてはダメ!景品表示法や健康増進法などに抵触する表現も多く、嘘も多いです。
特に、インターネット上には、競合に対するネガティブ発言攻撃合戦など、正しい情報を見分けるのが難しくなりつつあります。

インターネット上で売れていそうな商品を調べ、よく以下のような問い合わせをいただきます。

・生酵素という商品を作りたい。
・酵母葉酸を用いた天然葉酸サプリを作りたい。
・888種類の植物数の酵素商品を作りたい。

これらは、商品設計上、無理があるものの例ですが、日々の業務では「他社がネットで○○と言っているから我々もLPに○○と表示できる商品を作りたい」という感じで、無理難題を投げつけられることが多々あります。
無理難題でも、できる限り要望を満たすのが我々の仕事です。プロとしてのプライド。ただし、パッケージ表示は製造者にも責任が伴うので厳格に行うのですが、要望の設計を満たした商品を提供つつLPは販売者さん責任でトライしてもらっています。

でも、やっぱり、実際に進めてみてYahooのリスティングで○○と表示しようとしたら、ダメ(広告審査でNG)だった・・・という話も聞きます。
これで事業を諦めてしまわれる会社さんも多く、勿体ないなぁと思うこともあります。

そもそも、マーケティング調査もしくは商品設計を行う人間が関連法規や媒体の規制基準を熟知していないと、本当の意味で販売を想定した商品設計は難しく、商品開発で致命的な失敗するケースが多いです。
私は、基本、想定される広告媒体の考査レベルまで加味して商品設計するように心がけています。

さらに、関連法規というものは、現在の基準だけでなく、今後の基準も予測する必要があります。
ECの商品の場合、厳しめのYahooのリスティングを基準にしていたのですが、年々、厳しさが増すので、どこら辺の基準で設定しようかと迷うケースも増えています。例えば、優良誤認とされずにいつまで数のクリエイティブが使い続けることができるかなども、悩みどころです。そういった状況もあり、数のクリエイティブは、今後、制限される可能性があるので、基本的に避けるようにはしています。

製造に関しては、各コスト(各原料や工賃たど)、所要時間、歩留まり、原料の梱包形態など、奥が深いので一言では説明できません。
理想論で根拠なくコスト設定されるケース、3万個単位で作られているであろう商品のコストを最小ロットの1000個から求められるケース、問い合わせから2週間で納品を求められるケース、50種類近くの原料を用いなければ成り立たない商品を500個から供給を求められるケースや100個からオリジナル設計商品を求められるケースなど、こういった仕事を行っていると様々なケースに出くわします。
そこは、丁寧に説明するようにさせていただいております。まぁ、最初からわからないですからね・・・。

最後は、商品設計の販路適正や適正価格というもの(市場を全く無視した戦略)で締めくくりたいと思います。
結構、笑えるようで笑えないような事例も多々あるのです。