今回は、マーケティングベースの商品設計の話です。
ここ最近、特にEC系の会社さんで、マーケティングベースの商品設計を望まれる会社さんが増えています。ただし、その商品設計には、理想と現実のキャップがあることが多いです。
要するに、机上の空論で、無理な要望が多いです。
それを少々まとめてみました。
商品開発の理想と現実
・量販店商品には原価率50%以上の商品も少なくない(例:DHCさんのビタミン)
例えば、量販店で売られる一般的なビタミン商品を原価率15%以内で作るのは不可能
・原料には梱包形態があり、多種の原料を使えば使うほど、適正ロットやコストが上がってしまう。
1万個以上で作らないと製造が実現できない商品も多い。
・模倣品の商品をつくると、すぐに次の模倣品が出て来る。
すなわち、真似しやすい商品は真似されやすい。
さらに近年の傾向として
・数のクリエイティブに制限がかかる可能性がある(景品表示法の優良誤認)。
・課徴金制度が始まった景品表示法をかなり気にするように。
・消費者は配合量に対して敏感に→数より量のクリエイティブに
OEM会社には、得意不得意もあります。汎用化している原料の種類でも、特性が出てきます。また、売れている商品は、売上が伸びると共に真似されないように設計変更されているケースも多いです。
行政の規制については、年々変化しています。厳しくなっても、甘くなることは決してありません。
弊社などは、基本、数のクリエイティブは撤退しつつあり、量と質のクリエイティブにシフトするようにしています。
理由は、市場の流れと顧客の成功というものを総合的に考えた結果です。消費者も、成分量をチェックするようになり、騙されにくくなっています。まぁ、機能性表示制度が導入され、機能性関与成分という言葉が消費者にも少しづつ浸透し始め、効く成分がどれくらい入っているかが大事であることを認識し始めているのでしょう。
市場の成熟と共に、低原価で利益率が高いという商品は、かなり限定されてきています。マーケティングベースの商品設計というものも、クリエイティブだけで売るのではなく、本質的な商品力で販売していく時代になってきているのだと思います。
私は、顧客の生き残りというものも考えると、一時的な売上より長いスパンでの売上を重要視します。そのため、現実から目を背けるような甘い営業は行わないようにしています。
その分、考え方が合わない会社さんは弊社に問い合わせて来ることもなくなり、案件数も減ってしまうかもしれませんが、それはそれで弊社の戦略だと考えています。振り回されながら無駄に動くより、同じような考えを持つ顧客をがっちりサポートしていった方が良いと考えております。むしろ、それができるための努力に時間やコストを割きたいと思っています。
日々、努力です。
ここ最近、特にEC系の会社さんで、マーケティングベースの商品設計を望まれる会社さんが増えています。ただし、その商品設計には、理想と現実のキャップがあることが多いです。
要するに、机上の空論で、無理な要望が多いです。
それを少々まとめてみました。
商品開発の理想と現実
・量販店商品には原価率50%以上の商品も少なくない(例:DHCさんのビタミン)
例えば、量販店で売られる一般的なビタミン商品を原価率15%以内で作るのは不可能
・原料には梱包形態があり、多種の原料を使えば使うほど、適正ロットやコストが上がってしまう。
1万個以上で作らないと製造が実現できない商品も多い。
・模倣品の商品をつくると、すぐに次の模倣品が出て来る。
すなわち、真似しやすい商品は真似されやすい。
さらに近年の傾向として
・数のクリエイティブに制限がかかる可能性がある(景品表示法の優良誤認)。
・課徴金制度が始まった景品表示法をかなり気にするように。
・消費者は配合量に対して敏感に→数より量のクリエイティブに
OEM会社には、得意不得意もあります。汎用化している原料の種類でも、特性が出てきます。また、売れている商品は、売上が伸びると共に真似されないように設計変更されているケースも多いです。
行政の規制については、年々変化しています。厳しくなっても、甘くなることは決してありません。
弊社などは、基本、数のクリエイティブは撤退しつつあり、量と質のクリエイティブにシフトするようにしています。
理由は、市場の流れと顧客の成功というものを総合的に考えた結果です。消費者も、成分量をチェックするようになり、騙されにくくなっています。まぁ、機能性表示制度が導入され、機能性関与成分という言葉が消費者にも少しづつ浸透し始め、効く成分がどれくらい入っているかが大事であることを認識し始めているのでしょう。
市場の成熟と共に、低原価で利益率が高いという商品は、かなり限定されてきています。マーケティングベースの商品設計というものも、クリエイティブだけで売るのではなく、本質的な商品力で販売していく時代になってきているのだと思います。
私は、顧客の生き残りというものも考えると、一時的な売上より長いスパンでの売上を重要視します。そのため、現実から目を背けるような甘い営業は行わないようにしています。
その分、考え方が合わない会社さんは弊社に問い合わせて来ることもなくなり、案件数も減ってしまうかもしれませんが、それはそれで弊社の戦略だと考えています。振り回されながら無駄に動くより、同じような考えを持つ顧客をがっちりサポートしていった方が良いと考えております。むしろ、それができるための努力に時間やコストを割きたいと思っています。
日々、努力です。
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