ニュースを見ていて、一記事。
今回のオリンピック招致でも名前が挙がる広告代理店という存在、普通の方には理解しにくいものかもしれません。
なぜ、こんなに力を持っているか?

この広告代理店というものは、メディアから派生することが多いです。
例えば、新聞、ラジオ、テレビ、インターネットなどの情報媒体。
日本最大手の電通さんは、もともとメディアからの出ではないですが、テレビでは、圧倒的な力を持ちます。全国紙の新聞会社さんは、子会社に広告代理店をもってます。

IT革命が起こりインターネットの力が大きくなるまでは、テレビという媒体が全盛期でした。当然ながら、テレビというメディアを牛耳っている広告代理店が力を持ってました。
今でも、その力は、健在です。テレビというメディア自身が力を失った訳ではありませんからね。

一方、インターネットという媒体が出てきても、その媒体から生まれた広告代理店は、力を持ちませんでした。
むしろ、近年、力を失いつつあります。
理由としては、媒体自身が直接広告を販売し、テレビ系の広告代理店がメディアに投資(合弁会社を含む)したためだと考えています。

Yahoo!やGoogleもリスティング広告などの形で広告を販売しています。
この2社が良い例ですが、メディア自身が力を持ち過ぎ、IT技術の特性上、広告代理店を入れる必要がなかったのです。

近年では、個々が情報発信するという新しいメディアとしてSNSが生まれました。そして、つい先日、そのSNSの最大手であるFacebookが表示される情報を操作しているという報道がありました。

改めて情報を牛耳るということは、世の中を牛耳ることなんだと認識しました。

ここ最近、ニュースアプリやニュースサイトを比較していても、情報の偏りを感じます。
あるアプリは排他的で右よりだったり、あるニュースサイトは政府寄りだったり、またあるアプリは広告一色だったりします。
面白いものです。

先日の記事でも述べたように、メディア自身も大きく変化していきます。

ちなみに、メディアも変化してますので、ネット通販なんて、半年周期で勝ちモデルが変化します。コンプライアンスの関係からも、大手広告代理店さんは、ちょっと出遅れている感もあります。

是非、皆さんも、こういった目線で、メディアというものを見てみてください。
多くのことが見えてくると思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。