ここ最近、メディカルサプリメント(クリニックなど医療機関で販売されるサプリメント)でも、一般流通を意識した商品設計や価格設定を行っている商品が増え始めています。
それを一番最初に仕掛けたのは、私なのですが・・・。

先日も、某美容クリニック(正確にはクリニックのMS法人)が、一般流通向けに日焼け防止サプリのプレスリリースを出していました。
クリニックが、サプリの一般流通市場に攻め入ってきました。
(まあ、意外に、育毛シャンプーのスカルプ〇なども、クリニックが絡んでいて、すでに攻め入っていたのですが・・・そのケースは、クリニックの存在を隠しているので、例外なのかもしれませんが。)

それは、クリニックでの物販のグレーゾーンが取っ払われたためでしょう。
参考:規制緩和後の医療機関におけるサプリメント販売での注意点

メディカルサプリメント市場において、非常に大きな変化です。
それによって、クリニックで販売されるサプリは、高くても売れるという時代も過去のものになってしまうでしょう。

現状、私の経験上、クリニックサプリの適正販売価格は4000~8000円であり、一般流通している商品と比較して2割割高までというのがセオリーでした。そのため、一般流通している商品と比較できないサプリメントが理想でした。
その条件に合っていない商品は、どんなに広告を行っても、残念ながら売れないでしょう。

顧客は、継続して使いたいと思っても、商品が割高だなあと感じたら、同じような商品を一般市場に求めて探します。そして、よりお得な類似商品へと切り替えてしまいます。
それが市場の原理であり、その傾向は、クリニック販路でも年々強くなっています。

私の持論ですが、今後のメディカルサプリは、一般流通しているサプリと比較しても高くはなく、顧客サービスの一環で提供される商品になっていくと考えています。
そのうち、1980~2980円の商品がクリニックで多く出回る時代も到来するのかもしれません。

市場は、少しづつでも確実に変化しています。
盛者必衰の世の中、その変化に応じた戦略で販売していかなければなりません。
私も、常に真剣勝負で、世の中の変化に対応していかなければならないと考えています。
がんばります!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。