機能性表示制度では、機能性関与成分というものが大事になってきます。
ちょっと、その機能性関与成分について、どんなものがあるか、まとめてみました。

あ行
アスタキサンチン
アセチル-11-ケト-β-ボスウェリン酸: インド乳香
アリシン: にんにく
アルテピリンC: プロポリス
EGCG: 緑茶
EPA: 魚油
エラグ酸: ザクロ(種子)
オレウロペイン: オリーブ

か行
ギンコライド AやB: イチョウ葉
クリプトキサンチン: 柑橘
クルクミン: ウコン
ケルセチン: エンジュ
クロロゲン酸: 生コーヒー豆

さ行
サリシン: 西洋白柳
サラシノール: サラシア
シネフェリン: シトラス
シリマリン: マリアアザミ
ショウガオール: 生姜
ジンゲロール: 生姜
ジンセノイド: 高麗人参
スルフォラファン: ブロッコリー
ゼアキサンチン: マリーゴールド
セサミン: ゴマ

た行
ジオスゲニン: 山芋
DHA: 魚油
DPA: 魚油、オットセイ
テオブロミン: カカオ

は行
ピペリン: 黒胡椒
ヒドロキシチロソール: オリーブ
フコキサンチン: ワカメ

ま行
マンギフェリン: マンゴー

ら行
リコピン: トマト
ルテイン: マリーゴールド
レスベラトロール: ワイン、ブドウ、リンゴンベリー
ルチン: 蕎麦

実は総称であり、構造式が特定された形で定量されていない成分も存在します。機能性表示制度に関しては、かなりのレベルで構造が確定されている必要があります。

ポリフェノール
カテキン
プロアントシアニジン
イソフラボン

これらは、HPLC法でなく、UV法や比色法などで定量されていることが多いです。
実は、βグルカンも総称なのですが、粗原料によって1‐3(大麦など)や1-3-1-6(黒酵母など)など、もう少し構造がわかっています。

システマティックレビューを行うにしても、実施した成分と使用する成分の同一性を示さなければなりません。
その点は、どこまでの同一性を示すべきか、不明瞭な部分があります。

コンドロイチン硫酸に関しては、異性体の比率がサメ・鮭・豚などの種類によって異なることがわかっています。ただし、ムコ多糖としか測れないないので、この原料に関しても、どこまで同一性を求められるかが良く分かっていません。

こういったところに、今回の新機能性表示制度の争点というか、ポイントが潜んでいるんだと考えています。
もうすぐガイドラインも出ると思いますので、そこら辺を臨機応変に対応できればと考えております。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。