最近、山芋ホルモン:ジオスゲニンの学術調査に勤しんでいます。
面白い発見がたくさんあります。

基本、山芋ホルモンであるジオスゲニンは、ステロイドサポゲニンです。
※サポニンはサポゲニン+糖
ステロイド骨格を持ち、すべてのホルモン合成の源となった成分です。
実際、性ホルモンの中間体であるDHEAはジオスゲニンから作られています。

簡単に言うと、植物由来のステロイドなのです。
そりゃあ、効果あります・・・。
(言葉的にインパクトが強過ぎるので、一般顧客には山芋のフィトケミカルと伝えるのがベターでしょう。)
一方、合成のステロイド薬ほど強い効果や副作用がありません。
だからと言って、過剰に摂取するのは好ましいとは言えないので、あえて弊社では高純度品を取り扱わないですし、基本、海外でのDHEAの摂取目安量(25~75㎎)を超えないように推奨しております。

ある意味、このジオスゲニンも、究極のアンチエイジングサプリメント素材なのです。

例えば、このジオスゲニンは、構造から、以下のような効果が期待されると考えられています。

・関節リウマチの抗炎症
・骨粗しょう症の予防
・加齢による筋肉減少(サルコペニア)対策
・不妊

まあ、羅列してみると、ロコモティブシンドロームと非常に密接なのがわかります。
別角度の新しい抗炎症ならびに骨強化&筋肉増強の素材としては面白いと思います。

実際、山芋を食している地域では、骨粗しょう症がほとんど無いとも言われているので、疫学的にはジオスゲニン摂取と骨粗しょう症は関係が深いのかもしれません。

しかし、問題点は、ヒト臨床例が非常に少ないことです。
(あと、表現の問題。薬事を考えると、クリエイティブ作りに苦戦すると思います・・・)
ジオスゲニンの摂取は、年齢や性別、個体差によって代謝や反応も変わってくると考えられるので、結構、評価は難しいのかもしれません。
理想の被験者は、閉経後の女性でしょう。
今後、少数からでも、そういったデータを取得していければと企んでおります。

また、試験的に弊社のサプリ:軟骨防衛隊にジオスゲニンを追加配合しても良いかなあ?とも企んでいます。
体感が上がれば、リピートにつながります。
シニアには、ホルモン過剰になる可能性が低いので、ジオスゲニンが悪く働く可能性が低いので・・・。

その前に・・・
原料と商品の販売を強化しなければならないです!
がんばります!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。