酵素の市場は、一過性のもので、人気が落ちると思っていたのですが、変わった動向を見せております。
ランキングでも、順位が落ちないのは、その市場動向に理由があるようです。

酵素商品として、最初にブレイクしたのはF1層向けのダイエットドリンクでした。
ネット中心に、ダイエットドリンクとして販売されていた酵素商品は、完全に下火となってきました。
市場の声を聞くと「痩せない」という声が多いです。
まあ、きちんとエビデンスが示されている訳でもないですし・・・これは、ネットのダイエット商材の特性です。

一方、今、活気があるのは2つの酵素市場です。

・シニア向け酵素商品の市場
・生きた酵素の市場


シニア層向け商品では、健康維持の商品として定番化し始めています。
お酢やにんにく卵黄などの延長のような位置付けになりつつあります。
やはり、植物の数が多いものが人気です。

次にですが、30歳前後の酵素商品の市場は、残っていますが、生きた酵素原料を配合したサプリに移行している傾向が感じられます。
弊社でも、サプリなら、生きた酵素が選ばれることが多くなっています。
ダイエットと言うより、女性誌で地道にPRされていた「アンチエイジング」の位置付けが強いです。
傾向として「生」であることを重要視されます。

ドリンクだったら、生であることはありえず、必ず加工で熱が加えられてますから、酵素は失活してしまうことを理解しているのでしょうね。この世代は、衝動だけでなく、商品を吟味しだす世代ですからね。

この生きた酵素原料は、生プラセンタエキス末非変性のⅡ型コラーゲンやプロテオグリカン有胞子性乳酸菌など、熱を通さないことで機能性を発揮するような素材と合わせるのがおすすめです。

この「生(なま・いきてる)」の素材を好むのは、日本人の特性でしょうかね・・・。
刺身の生食文化がありますし、日本はある意味、発酵先進国ですからね。

酵素の市場は、ある意味面白いです。
一方、女性の心をぐっとつかむ、エッジの立った商品作りが求められます。
私も、日々努力です!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。